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首都圏新築マンション市場動向(10月)|「高くて売れない状況」を脱する兆候?

不動産経済研究所は11月15日、「10月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。

  • 発売3.0%減の2,817戸、契約率60.7%と需給ともに好転ならず

  • 戸当り価格5,586万円、m2単価81.1万円。単価の上昇は7カ月連続

これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味(次図)。

販売在庫数は、16年12月の7,160戸をピークに漸減し始めたか。
発売戸数は上下動が激しいが、やや下降傾向にあるようだ。

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売戸数の推移(1都3県)

23区に着目すると、10月の発売戸数1,276戸は、前年同月比で2.2%の微増(次図)。

発売戸数の推移(1都3県)

m2単価の推移(1都3県)

23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも上昇傾向にあったが、やや鈍化気味(次図)。

m2単価の推移(1都3県)

価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

23区の発売戸数の割合は、5,000万円を境にクッキリと2極化している(次図)。

これまで激減していた激減していた5,000万円以下の価格帯の供給割合は若干回復している一方で、億ションの割合が減少

新築マンション価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

億ションの発売戸数・率の推移(23区)

億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にあるようだ(次図)。

新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

まとめ

ひょっとして「高くて売れない状況」を脱する兆候が現れたかもしれない

  • 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味
  • 23区の10月の発売戸数1,276戸は、前年同月比で2.2%の微増。
  • 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも上昇傾向にあったが、やや鈍化気味
  • 23区の発売戸数の割合は、5,000万円を境にクッキリと2極化している。これまで激減していた激減していた5,000万円以下の価格帯の供給割合は若干回復している一方で、億ションの割合が減少
  • 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にあるようだ。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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