民泊仲介サイトAirbnbの国内での登録物件を毎月観測していて、最近気になることがある。
沖縄はAirbnb登録件数が多いだけでなく、北海道を上回る勢いで増加しているのだ。
沖縄県内のAirbnb登録件数 1年で1.9倍
沖縄はAirbnb登録件数が、東京、大阪、京都に次いで、4番目に多い(次図)。
沖縄はAirbnb登録件数が多いだけでなく、北海道をしのぐ勢いで増加しているのだ(次図)。
1年前(16年9月1日)の1,406件が、現在(17年9月1日)2,681件。この1年間で1.9倍にまで増えているのだ。
「同上」に追記
Airbnb登録物件の分布図をみると、1年間の増加ぶりがよく分かる(次図)。
(AirLABOデータを元に作成)
恩納村・北谷町のAirbnb登録件数の増加が著しい
沖縄県内のAirbnbの登録物件は那覇市、恩納村、北谷町に多い。
特に、恩納村と北谷町は、この1年間での増加が著しい(次図)。
恩納村は沖縄本島の中央部に位置し、大型リゾートホテルが立ち並ぶ日本屈指のリゾート地。北谷町は沖縄本島中部西海岸に位置し、若者や駐留米軍関係者に人気のスポットがある。
(同上)
民泊実態調査の結果を待っているうちにも…
那覇市が「平成29年度 那覇市生活衛生監視指導計画 」で掲げている「重点監視指導事項」のうちのひとつに「無許可で営業を行う民泊施設への監視指導強化」が謳われている。
インターネットの仲介サイトを介した無許可と思われる民泊施設の急増、旅館業法の改正及び今後施行が予定される「住宅宿泊事業法」を見据え、無許可で営業を行う民泊施設への監視指導を強化します。
監視を指導強化するという思いとは裏腹に、民泊はドンドン増加しているのが現状だ(すべてが無届民泊とは限らないが)。
那覇市は17年度に民泊実態調査(調査費用500万円)を実施し、その調査結果をもとに観光都市として民泊施設を推進するか判断するとしている(実態調査結果を踏まえ判断!?那覇市 民泊推進の是非)。
でも、調査の委託終了期間は18年1月31日。来年の1月末の調査結果をもとに民泊施設を推進するか判断するのでは遅すぎないか……。