地図化のフリーソフト「MANDARA」の開発で有名な埼玉大学の教育学部の谷謙二准教授は8月13日、指定した地点間の地形断面図を描画する「Web地形断面図メーカー」(無料)を公開。
さっそく使ってみた。
操作が簡単!Web地形断面図メーカー
まず、「Web地形断面図メーカー」にアクセスすると、日本地図が表示される(次図)。
左上のプルダウンメニューで、次の8種類の地図表示モードを選択することができる。
- 地図、航空写真、地理院地図、地理院地図(写真)、地理院地図(淡色地図)、地理院地図(白地図)、地理院地図(色別標高図)、オープンストリートマップ
操作は次のようにとっても簡単だ。
断面を描きたい地点2カ所を地図上でそれぞれ1回クリックするとA、B二つのピンが表示される。さらに左上の「地形図断面表示」ボタンを押すと、断面グラフが表示される。
駅徒歩9分、高台を謳う新築マンションの断面グラフ
具体的に、駅徒歩9分の某新築マンションについて、駅~マンションの間の断面を描いてみたのが次図(一部加筆した)。
<緑豊かな「第1種住居地域」の高台立地>を謳う駅徒歩9分の新築マンション。
駅の標高が約82m、物件の敷地の標高が約91m、その差9m。
9m差なら大したことはないか……。
高台にマンションを建てる事業者は、高台であるが故の不便さの裏返しとして、眺望の良さをセールスポイントにしていることがある。
見晴らしの良さを追求するのであれば、高層マンションの上層階に住戸を求めるべきであろう。
年老いて足腰が弱くなったとき、あるいは車椅子のお世話になったときのことを想像すると土地の起伏はとても気になるのだ(平坦な街を選ぶこと|筆者が実践したマンション選びのこだわり |)。
駅徒歩の高低差が気になったら、「Web地形断面図メーカー」でチェックしてみよう。
あと、操作はやや複雑だが、Yahooの「ルートラボ」は、断面図のほか、徒歩時間や自転車時間なども表示されるとってもお役立ちの無料WEBサービスもある。詳しくは「駅までの高低差を簡単に調べることができるウェブサービス」ご参照。