民泊の運営者の税逃れ対策に、国税当局が本腰を入れ始めた。
大阪国税局は、特に民泊の需要が高いとみられる京都を足がかりに集中調査を進めているという。
国税が集中調査 まず京都、張り込みも(朝日記事)
下京税務署に約1年前、プロジェクトチームを置き、運営者の所得や納税状況を把握する集中調査に乗り出したという。
民泊の税逃れ、国税が集中調査 まず京都、張り込みも
訪日客の急増とともに広がる民泊の運営者の税逃れ対策に、国税当局が本腰を入れ始めた。大阪国税局は、特に民泊の需要が高いとみられる京都を足がかりに集中調査を進める。
京都市内の、あるオートロック式マンション。入り口からは中の様子はうかがえない。物陰に潜み、人の出入りを長時間、見張っていた人物は、スーツケースを引いた外国人が現れると目を凝らした――。税務署員による、民泊の「外観調査」の一幕だ。民泊と特定した建物の周囲に張り込み、利用者数や滞在日数を調べ、稼働実態から売り上げなどを推計する。昨年以降、情報収集を重ねてきた。
(中略)
国税局は所得の申告漏れや課税漏れが多発している可能性が高いと判断。民泊調査を先行して行っていた京都・下京税務署に約1年前、プロジェクトチームを置き、運営者の所得や納税状況を把握する集中調査に乗り出した。(朝日新聞デジタル 8月17日)
警察よりも税務署のほうが怖い!?
京都市内のAirbnb登録件数は、数々の違法民泊対策が功を奏したのか、5月をピークに約4,800件で頭打ちとなっている(次図)。
今回の報道を受けて、違法民泊は減少に向かうのか?
たまにしか摘発しない警察よりも、粘り強く攻めてくる税務署のほうが怖い……。