不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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ライブラリーサービスは必要? 図書館に隣接するマンション

事務所ビルの跡地に建つ中規模マンションの広告。

物件概要

【第1期2次 本広告】大手町駅直通9分、駅徒歩4分。総戸数97戸、11階建。販売戸数/8戸、3LDK(68.25m2)~4LDK(86.20m2)。販売価格5,829万円~8,499万円。平成30年5月下旬竣工(本チラシ掲載日の10か月後)。

  • 5月12日(金)の物件と同じ。

新聞半紙大のチラシ裏面に、4種類の共用サービスが謳われている。

シェアサイクルサービス

電動アシスト自転車(2台分)を利用した シェアサイクルサービス。

総戸数が97戸もあるマンションで、たった2台のシェアサイクルでは使いたいときに使えないのでは。

 

食品配達サービス

食配会社と提携し、食材を食配ボックスまで配達。不在時でも受取が可能です。

これからはネットスーパーの配達も増えるだろうから、食配ボックスがあれば便利かも。

 

ベンダーサービス

ミックスラウンジでは香り高いコーヒーの他、様々な飲み物が楽しめます。

カップサイズもS・M・Lの3種類から選べるドリンクベンダー(有料)があれば便利かもしれないが、利用者が少ないとベンダー業者は撤退する?

 

ライブラリーサービス

ミックスラウンジ内では新聞各紙や雑誌等をお楽しみいただけます。

新聞や雑誌代が管理費に含まれているのだろうから、結局は97世帯が均等に負担していることに他ほかならない。

出勤時に忙ししい会社員は新聞など読む時間がなかろうし、時間があったとしても日経新聞は取り合いになって読めない。というか、日経を読むような人は日経電子版を契約しているから関係ないか。

そもそも敷地の隣に区立図書館があるのだから(次図)、ライブラリーサービスそのものが無用なのでは。

周辺建物が高層に建て替わる可能性はあるのか?
周辺建物が高層に建て替わる可能性はあるのか?」より

 

「図書館と違って、ベンダーサービスを使ってコーヒーを飲みながら、住人専用のスペースで雑誌が読めます」という営業トークが聞こえてきそうだ。

でも、ライブラリーサービスを宣伝するよりも、公共図書館に隣接していることをもっと宣伝したほうがいい。

空調がきいた広い空間で、新聞や雑誌だけでなく、たくさんの本が読み放題。物件の最大の売りになろう。

図書館に近いマンションは、選択肢の一つに入れておきたい。

東京都立図書館_都内公立図書館一覧」データを元に、図書館の位置をグーグルマップに落としておいた。


23区内の公立図書館|グーグルマップ

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(本日、マンション広告4枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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