敷地の東側に河川が流れている大規模な新古マンションの広告。
物件概要
【先着順】東京駅13分(途中で快速に乗り換え)、駅徒歩8分。総戸数357戸、14階建。販売戸数9戸、3LDK(67.88m2)~4LDK(82.87m2)。販売価格3,980万円~6,000万円。平成28年2月5日竣工済み(本チラシ掲載日の1年3カ月前)。
- 16年9月23日(金)・12月9日(金)、17年1月13日(金)・3月3日(金)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシ裏面に、環境の良さを喧伝する文言が並んでいる。
通風・採光・眺望を考慮した配棟
空地率約68%
「眺望を考慮した配棟」って、なんだか引っかかる表現だ。
チラシに掲載されている配置図は、こんな感じ。
なぜ、この配棟が眺望を考慮していることになるのか?
北方向を上側に修正したのが次図。
なぜ、C棟のバルコニー(リビング)は河川が望める東側に配置されていないのか?
なぜ「眺望を考慮した配棟」と謳っておきながら、「リバービュー」をまったくPRしていないのか?
・・・
その答えは、敷地の東側に隣接している施設にある。
敷地の東側に隣接して、変電所建物と送電鉄塔2基が存在しているのである(次図)。
これでは、リバービューを宣伝することはできない。
C棟のバルコニー(リビング)は、送電鉄塔が視界に入らないよう、西側に配置されている。
B棟のバルコニー(リビング)は、送電鉄塔が視界からチョット外れている。ただ、B棟の低層階の北側住戸の一部の人にとっては、変電所の大きな壁が鬱陶しいかもしれない。
「眺望を考慮した配棟」とは、隣接する変電所建物や送電鉄塔の視覚的な影響が少なくなるように工夫された配棟であることを意味しているのであった。
新古マンション(1年以上の未入居物件)の広告表現の妙、ここにあり。
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(本日、マンション広告1枚)