不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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竣工済みマンション広告のキャッチコピーの類型

東電の変電所と送電鉄塔に隣接する大規模マンションの広告。

物件概要

第5期予告広告】東京駅13分(途中で快速に乗り換え)、駅徒歩8分。総戸数357戸、14階建。販売戸数5戸、3LDK(67.88m2)~4LDK(70.74m2)。販売価格4,480万円~4,980万円。平成28年2月5日竣工済み(本チラシ掲載日の10カ月前)。

  • 9月23日の物件と同じ。

 

新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピーは、なかなか良さげ(に見える)。

実邸体感

実物で本物の体感を。

竣工して10カ月が経過し、5期を費やしても売れ残っている物件。

現物を見られるというメリットを最大限に強調し、売れ残り感を薄めようとする、広告担当者の苦労のほどが想像される。

竣工済み(売れ残り)マンションの広告に頭を悩ませている担当者のために、キャッチコピーを整理してみた。

竣工済みマンション広告のキャッチコピーの類型

最もオーソドックスなタイプ

  • 堂々竣工
  • 堂々完成

次に多いのが、売れ残り物件のメリット(※後述)を活かしたタイプ

  • 実際のお部屋がご覧になれます。
  • 現地内覧ルーム 公開中!
  • リアルルーム公開中
  • 実際のお部屋から眺望をご覧ください。
  • 実際の建物を確認できるマンションです。
  • 実際のお部屋で日当たり広さををご確認いただけます。


買い急ぎを煽るタイプも多い。

  • いよいよ最終2戸
  • お急ぎ下さい。あと2戸!
  • キャンセル住戸発生!


そのほかに、お得感を謳ったタイプ

  • 案内ルームとして使用していた住戸を新価格にて販売いたします


あと、よく見かけるのが、身も蓋もないタイプ

  • 即入居可

 

売れ残り物件のメリット

売れ残り物件のメリットは、現物のクオリティだけでなく、眺望や日当り、通風なども確かめられること

また、即入居できるだけでなく、住宅ローン金利が適用される時期に大きなタイムラグがないので、資金計画が立やすいというのもメリットだ。

ただ、いかんせん売れ残り。住戸の条件と値付けのミスマッチで売れ残っているで、ここは慎重な検討が必要だろう。

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(本日、マンション広告3枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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