不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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1階のリノベマンションは買いか?

22年前に竣工した中古のリノベマンションの広告。

物件概要

【中古のリノベマンション広告】大手町駅直通14分、駅徒歩13分。総戸数99戸、8階建。販売戸数3戸、2DK(44.65m2)~1LDK+2S(71.09m2)。販売価格2,980万円~4,330万円。平成6年5月竣工済み(本チラシ掲載日の22年前)。

 

A4サイズのチラシのオモテ面に、1階住戸(1LDK+2S)の特徴をPRする文言が並ぶ。

  • 全部屋に窓がある間取り!
  • 2WIC付き収納豊富
  • 音を気にしない1階住戸
  • 2Wayアクセスのキッチン
  • 給排水管まで一新のリノベ

 

1階住戸であれば、わが子が走り回る音を気にしなくてもいい、と思っている人はいないだろうか。

たとえ1階の住戸で発生した騒音であっても、コンクリートの柱や壁、床を介した「固体音」が二次音源となって、隣や直上階の住戸に騒音として伝わる可能性はゼロではないのである。

 

1階住戸といえば、夏の路面の暑さがそのままにとっても暑いし、梅雨の時期とあればジメジメ感から免れない。ジメジメ感だけならまだしも、ヘンな虫も一緒に入ってくることもあるだろう。

 

1階住戸だと「専用庭で土や緑に触れることができますよ」というセールストークがよく聞かれる。

土や緑に触れられる幻想を抱く前に、1階専用庭付き住戸のデメリットをしっかり認識しておくことが大切だ(マン点流!不都合な真実を解説(1階専用庭))。

 

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(本日、マンション広告1枚(本リノベ広告を含まない))

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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