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羽田新飛行ルートによる地域への影響を可視化

昨日のブログで羽田の新飛行ルートの問題を紹介したから(羽田空港の機能強化 新飛行ルートによる不動産価値への影響は?)、というわけではないだろうが、本日の朝日新聞に社説として、ようやくこの問題が取り上げられた。


もくじ

羽田経路変更 住民への説明をつくせ(朝日の社説)

新飛行ルートの問題や住民説明会など、この問題の全体像がザックリ紹介されているので、初めて知る人にとっては分かりやすい読み物になっている。

でも、「両者はともに責任を自覚し、丁寧に手続きを進めてほしい」というオチが当たり前すぎて、社説としては物足りない。

【社説】羽田経路変更 住民への説明をつくせ

(前略)国際線の発着便数を増やすのが狙いだ。成田空港とともに、急増する訪日外国人の受け入れ態勢を強化し、出国者も含めて都心にある便利さを生かす。2020年の東京五輪までに実現させたい考えだ。

ただ、良いことずくめではない。4本ある滑走路をより有効に使おうと、東京都や埼玉県の上空を現状より低い高度で飛ぶルートが設けられる。南風の時に埼玉県上空を通って練馬から新宿、渋谷、品川と高度を下げながら着陸するルートなどが加わる。
(中略)
だが、航空機を意識することがなかった日常が変わることへの抵抗は、小さくはあるまい。国土交通省と自治体は住民への説明をつくさねばならない。
説明会は昨年7月~9月と12月~今年1月の期間に、東京都と埼玉、神奈川両県の十数カ所で開かれ、あわせて1万1千人余りが訪れた。
(中略)
ルート変更を打ち出したのは国交省だが、住民と日々向き合うのは自治体だ。両者はともに責任を自覚し、丁寧に手続きを進めてほしい。

(朝日新聞社説 8月13日)

 

「南風の時に埼玉県上空を通って練馬から新宿、渋谷、品川と高度を下げながら着陸するルート」について、もう少し具体的にみてみよう

飛行高度が1,000mを下回ると、最大騒音70~80dB(幹線道路際、騒々しい街頭に相当)に達する

首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」の参考資料(2)(4.航空機による騒音影響について)の7枚目に、国交省の推計値として、着陸時の機種別の最大騒音レベルのグラフが掲載されている(次図)。 

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(4.航空機による騒音影響について|7枚目)

 

この図だと、ピンと来ない。

上図の元となっている数値データを利用して、横軸に最大騒音レベル、縦軸に飛行高度のグラフを描いたみた(次図)。

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機種にもよるが、飛行高度が1,000mを下回ると、最大騒音70~80dB(幹線道路際、掃除機、騒々しい街頭に相当:次図)に達することが分かる。

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「(4.航空機による騒音影響について|3枚目)

 

さらに、航空機騒音の影響のあるエリアを具体的に確認してみよう。

練馬区上空を通過するのは3,000ft(915m)以下だから、機種によっては最大騒音70~80dBに達する。

第4回目の会議(7月28日開催)で配布された資料(資料1 羽田空港機能強化に係る第3回協議会以降の取組)のP4に「説明会の開催場所(第2フェーズ) 」のマップが掲載されている(次図)。

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同マップを元に、南風時の新飛行ルートの高度と通過する自治体の概略の位置をイラストにしてみた(次図)。

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練馬区上空を通過するのは3,000ft(915m)以下だから、機種によっては最大騒音70~80dB(幹線道路際、掃除機、騒々しい街頭に相当)に達することが分かる。

品川上空だと1,000ft(305m)に近づいてくるので、かなりの騒音が予想される。

当然大田区は、品川区よりも騒音が酷くなる。

 

国交省の騒音対策は、静かな機体の使用、合理的な運航制限など

国交省は騒音対策として、より静かな機体の使用、運航方法の工夫、合理的な運航制限を掲げている。

騒音影響による負担最小化のための具体策

  • 低騒音機材の使用を更に促進するよう、空港使用料体系 空港使用料体系を見直すなど、経済的手法の導入可能性について検討を進める。
  • 南風運用時の新たな経路案(東京都心上空ル ト ート)について、騒音影響による負担が懸念される夜間等の運航を避け、かつ飛行時間を国際線の離着陸が集中するピーク時間帯(15時から19時の4時間)に限定する等により、陸域での騒音影響を最小化することを想定。

(4.航空機による騒音影響について|14~16枚目)より

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