京都市が7月13日に開設した「民泊通報・相談窓口」に260件の通報や相談があったことを伝える京都新聞の記事。
民泊通報・苦情多く 京都市の相談窓口、市民の不安浮き彫り
マンションの一室や空き家を宿泊施設として提供する「民泊」に関して京都市が7月13日に開設した相談窓口に、同月末までに寄せられた通報や相談が260件に上ったと、京都市が5日発表した。通報・苦情が最も多く、市民が民泊に不安や懸念を持っている現状が浮き彫りになった。
(中略)
市観光MICE推進室は「今後も指導を強化したい。指導後も、改善されているかどうか確認する追跡調査もする」としている。(以下略)(京都新聞 8月7日)
7月の「通報・相談」260件のうち6割が「通報」
京都市観光MICE推進室が8月5日に「7月の通報の件数等について」ホームページに公開しているので確認してみた。
⑴ 受付件数
- 260件(内訳:通報164件、相談44件、意見等52件)
- ※電話…154件、FAX…15件、電子メール…91件
⑵ 調査・指導着手等件数(通報164件に限る)
- 着手件数:99件
※調査及び指導を行った件数- 調査不能件数:19件
※所在地情報が不明確のため調査不能件数- 未着手件数:46件
※通報者との連絡調整待ち等のため調査未着手の件数
グラフにするとこんな感じ。
「通報・相談」260件のうち約6割(164件)が「通報」である。
「通報」を受けて、調査・指導を実施したのが(着手)60%(99件)。
「通報・苦情」として、次の内容が紹介されている。
- 許可された民泊か調査し、無許可なら指導してほしい。
- 利用者の大きな話し声やキャリーバックを引く音など、騒音がひどく非常に迷惑している。また、タバコのポイ捨てなどもあり火災が心配。
- 無許可で民泊に利用されていることで、マンションのオートロック機能が意味をなしておらず、不安である。
- 住居専用地域と思われる場所で民泊を行っているので、指導してほしい。
- 民泊に改修する工事の騒音がうるさくて困っている。
260件のうち電話が6割
260件の受付方法もグラフにしてみた(次図)。
電話が約6割、電子メールが35%。
いまどき電話のほうが多いなんて、業務委託でオペーレータを務めている人もさぞや大変だったであろう(民泊相談窓口の業務委託のガッカリ)。
京都市観光MICE推進室には今後とも、迅速な対応(データの公表を含む)を期待したい。
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