不動産・住宅情報サイト「SUUMO」が7月6日にリニューアルされて、新築マンションの一部で「室内360°パノラマ」と「ルームマップ(住戸配置図)」が見られるようになった。
360°のパノラマ写真(7月6日現在、約550物件)のほうはどうでもいいとして――
画期的なのは「ルームマップ(住戸配置図)」のほうである。
DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)(中央区晴海、52階建て、総戸数1,450戸、2015年9月17日竣工済み)を例に、「ルームマップ(住戸配置図)」使い方を紹介しよう。
※同物件を選んだことに他意はない。
「ルームマップ(住戸配置図)」使い方
まず、SUUMOに掲載されているDEUX TOURS(ドゥ・トゥール)をクリックすると――
「物件の特徴」を説明する画面が表示される(次図)。
そこで「間取り(3点)」のタグをクリックすると――
「ルームマップ(住戸配置図)」が表示される(次図)。
緑色の枠内は現在の表示位置を示している。
緑色の枠をクリックしたままマウスを動かすと位置を移動できる。
たとえば、 緑色の枠を移動し、「E-75A1」タイプの住戸をクリックすると――
「E-75A1」タイプの間取り図が表示される(次図)。
間取り図がないタイプの住戸をクリックすると、「間取り図がありません」と表示される(次図)。
また「物件全体図」のタブをクリックすると――
建物の配置図(2棟)と現在表示している「ルームマップ(住戸配置図)」がチェックマークで表示される(次図)。
不動産業者と消費者との間の情報の非対称性の解消に向けた第一歩
「ルームマップ(住戸配置図)」が登録されているのは、約610件(7月6日現在)だという。
登録数はまだ決して多くはない。
「なんだ大したことないじゃないか」というなかれ。
最もメジャーな不動産情報サイトのひとつであるSUUMOで、「住戸配置図」と「建物の配置図」が標準仕様として公開されることはスゴイことなのである。
これまでは、チラシやネットに掲載された間取り図が、マンションのどのあたりに位置するのか、ほとんど分からない状態であったからだ。
今回のSUUMOの新築マンションのサイトリニューアルは、不動産業者と消費者との間の情報の非対称性の解消に向けた第一歩である。
理想的には「建物の配置図」に建物の配置だけでなく、住戸の位置も平面的に表示されるようになれば完璧なのだが、今回はそこまでの機能はない。
SUUMOにはもう一歩の改善を期待したい。
チラシやネットに「建物の配置図」と各住戸の位置を掲載するのが当たり前の時代になれば、見栄えの良い角住戸の間取りばかりを掲載し、モデルルームに集客するといった”販促ワザ”(マン点流!不都合な真実を解説(間取図))は過去のものとなろう。
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