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都内に住む外国人はどんな人たちなのか?

東京23区の総人口約936万人のうち外国人は約40万人。

そのうちの約4割(約16万人)が中国人で、永住者が3割を占め、うなぎ上りに増えていることは既に紹介した。

では、中国人以外の外国人は、どんな人たちなのか?

 

ざっくり言うと


2016年1月1日現在の23区の国籍別外国人登録者数の割合は次図の通りである。

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23区ではどこの国籍の人口が多いのか?」より

 

法務省が公表している「在留外国人統計」のなかに、「道府県別 在留資格別 在留外国人」として、「中国」のほかには、「台湾」「韓国」「フィリピン」「ブラジル」のデータが掲載されている(次図)。

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都内に住むベトナム人(4位)、米国人(5位)、インド人(6位)も調べたいのだが、残念ながら「在留外国人統計」としては公開されていない。

都のホームページの「東京都の人口(推計)」ページのなかに「外国人人口の過去データ(S54~) 」として11か国のデータが掲載されているのだが、在留資格別人数もさることながら男女別人数さえも公開されていない。

帯に短し たすきに長し・・・・・・。

 

仕方がないので、「在留外国人統計」で入手が可能な「韓国」「フィリピン」「台湾」について、登録人口の多い順に可視化してみた。

【韓国】男女とも30代・40代が全体の4割、特別永住者は4割

年齢別にみると、「80歳以上」の人口が目立つが、男女とも30代・40代の働き盛りの割合が多い(全体の約4割)。

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在留資格別にみると、特別永住者(第二次世界大戦の終了以前から日本に在留している在日韓国人・朝鮮人とその子孫)の人口が約4割を占めていることが分かる(次図)。

2番目に多いのは永住者(2割)。

留学生の割合は7%。中国人の24%と比べると低い。

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【フィリピン】女性は男性の4倍で40代半ばが多い、永住者は6割

フィリピン人の女性人口は男性の4.3倍。

しかも男性のピークが20代半ばなのに対して、女性のピークは40代半ば(次図)。

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在留資格別にみると、永住者と定住者だけで全体の73%を占めている(次図)。

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なぜフィリピン人の女性が男性に比べて圧倒的に多いのか?

また、永住者の割合が高いのか?

 

厚労省が毎年実施している「人口動態調査」に都道府県の国際結婚(夫妻の一方の国籍が外国の者)の件数データが掲載されている。

東京都の2014年次(1月1日から~12月31日)のデータを可視化してみた(次図)。

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日本人とフィリピン人との間の国際結婚では、日本人男性とフィリピン人女性との組み合わせが圧倒的に多いことが分かる。

フィリピン人女性は、日本人男性と結婚し、「日本人の配偶者等」の資格を得て5年経過すると永住者の資格申請が可能なので、永住資格を得ているということなのであろうか。

 

【台湾】女性は男性の2倍で男女ともに20代が多い、永住者は4割

台湾人の女性人口は男性の2.0倍。

男女ともに20代が多いが、女性は50代も多い(次図)。

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在留資格別にみると、永住者が約4割(次図)。

第2位は留学生(約2割)。20代の人口が多いのも頷ける。

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台湾人人口が男性よりも女性のほうが多いのは、フィリピン人同様、日本人男性と結婚する台湾人女性が多いということなのであろうか。

なぜ女性の50代が多いのかは、よく分からない・・・・・・。

 

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