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免震のタワマンでも、都心でなければ売れない時代

公園・大学・住宅・商業が一体化した約33.3haの大規模複合開発エリアに建つ、タワーマンション棟の折り込みチラシ。

物件概要
【先着順】大手町駅直通25分、駅徒歩12分。総戸数840戸(タワー棟(A棟)700戸、レジデンス棟(B棟)52戸、レジデンス棟(C棟)88戸)、37階建て(A棟)・13階建て(B棟・C棟)。販売戸数20戸、3LDK(68.21m2)~4LDK(84.41m2)。
販売価格4,890万円~6,290万円。平成28年2月22日旬竣工済み[タワー棟(A棟)]、平成27年3月3月竣工済み[レジデンス棟(B棟・C棟)]。

  • 2015年8月21日(金)、2016年1月29日(金)の物件と同じ。

 

新聞全紙大のチラシのオモテ面に、タワー棟とレジデンス棟の外観竣工写真とともにキャッチコピーが掲載されている。

37階建て免震タワー堂々竣工

ひろい空、広がる緑、はじまるタワーライフ。

「堂々竣工」は、竣工済みの売れ残り物件でよく見かける表現。
売れ行き不振をカムフラージュするための苦肉の表現のひとつだ(竣工済みマンションのキャッチコピーは―)。

 

この物件の期分け発売の履歴

この免震タワーマンションの売れ行きはどうなのか?

リクルート社が発行しているフリーペーパー「SUUMO新築マンション(首都圏版)」のバックナンバーをひも解いて、この物件の期分け発売の履歴を確認してみた。

  • 第1期(14年12月2日)100戸
  • 第2期(15年6月23日)14戸
  • 第3期(15年12月1日)20戸

2014年12月2日に「第1期」として発売された戸数が100戸。

その後第2期(14戸)、第3期(20戸)と発売されているが、その間に並行して先着順住戸も次のように発売されている。

  • 先着順(15年3月10日)45戸
  • 先着順(15年6月30日)17戸
  • 先着順(15年7月7日)36戸
  • 先着順(15年7月21日)31戸
  • 先着順(16年4月19日)30戸
  • 先着順(16年5月20日)20戸

第1期・2期・3期と先着順の発売状況をグラフにするとこんな感じ。

f:id:flats:20160521054651p:plain

第1期で100戸販売されたものの、その後45戸が売れ残りとして先着販売されていることが分かる。

第1期~第3期までの発売戸数を合計すると134戸、総戸数の16%にしかならない。

残りの84%(706戸)が未発売なのかといえば、たぶんそうではないだろう。

当該物件のホームページを見てみると、「第3期10次」として発売戸数が5戸と表示されているからだ。

 

累計で何戸発売されたのか?

SUUMOでは「期」の発売情報しか掲載されていないのに、ホームページでは「期・次」の発売情報が掲載されている。

だから第1期から第3期10次までの発売戸数の内訳を表現すると次図のようになる。

f:id:flats:20160521054634p:plain

各期(第1期、2期、3期)の「予告広告」で集客し、何度も何度も発売時期を延伸しておいて(←これはSUUMOのバックナンバーにより観測された事実である)、ようやく出た「本広告」で受付を開始したあと、2次、3次、4次、・・・で先着順に受け付けをしているということなのであろう。

 

で、けっきょく累計で何戸発売されたのか・・・・・・よく分からない (^_^;)

なんとも不透明な販売戦略である。

まあ、予告広告で集客し、何度も何度も発売時期を延伸していることから、飛ぶように売れていなことだけは確かなようだ。

免震のタワーマンションでも、都心でなければ売れない時代に突入か――。

 

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