沖縄県で「民泊」が広がっているという沖縄タイムスの記事。
外国人に人気! 民泊、沖縄で拡大中 Airbnbでは登録施設300超
外国人観光客の増加が著しい県内で、マンションやアパートの空室を旅行者に宿泊施設として有料で提供する「民泊」が広がっている。
ホテルなどの宿泊施設と比べ安価で利用できるほか、地元の生活感が感じられるといった利用者の声があり、民泊市場は成長が見込まれる。
一方、旅館業法の許可を得ずに営業する部屋も多数あり、法規制を求める声も上がっている。(以下略)
(沖縄タイムス+プラス 2月4日)
「法規制を求める声も上がっている」という。
そういえば、Airbnb対策として自警団の話まで出た那覇市のワターマンションはその後どうなったのであろうか。
- 2015-08-27 実録!Airbnbとタワーマンション住民との攻防
沖縄県で民泊がどのくらい広がっているのか調べてみよう。
沖縄県Airbnb登録件数は約720件
Airbnbのホームページを開き「沖縄県」で検索すると、Airbnbに登録されている物件の地図が表示される(次図)。
沖縄県でのAirbnbの登録件数は、次のように「300+件」と表示される。
300件以上登録されていることは分かるのだが、実際に何件登録されているのかは分からない。
沖縄タイムスの記事の見出しが「登録施設300超」となっているのはそのためだ。
ちなみに昨年の8月頃までは「1,000件」までは表示されていたのだが、その後Airbnbは「300件」表示にシステムの仕様を変えてしまった。
Airbnbの実態を分かりにくくするために意図的に仕様を変更したのかどうかは不明だが、表示件数が1,000件から300件に減ったことで、Airbnbの登録件数が分かりにくくなったことだけは確かだ。
そこで、沖縄タイムスに代わって、筆者が独自のノウハウを使って調べた結果を次表に示す。
沖縄県でAirbnbに登録されている件数は全部で723件(2月7日現在)。
上表を可視化(グラフ化)してみた。
アパート(Airbnbでは「マンション」とは呼ばない)が半数あまり(51%)を占めている。一軒家は34%。
3つの価格帯(5千円未満、5千円~1万円未満、1万円以上)で整理した1人1泊の宿泊料金(清掃費を除く)に着目すると、アパートについては1万円以上の価格帯の登録件数が少ないことが分かる。
「他」のなかには、「B & B(bed and breakfast)」や「タウンハウス」、「寮」や「小屋」といった建物のほか、「テント」や「キャンピングカー」、「ボート」なども含まれている。
無人島1泊10万円!?
「他」として登録されていた宿泊先で最も驚いたのは、沖縄県島尻郡伊是名村に属する無人島「屋那覇島」が1泊100,052円で登録されていることだ(次図)。
屋那覇島は、面積0.74km2、周囲約5.3km、標高12mの平坦な島(次図)。
物件の紹介ページには、「24万坪の広大なスペースはどこでも使い放題」「水は一人2リットルは最低必要」と記されている。
「ココに泊まると、もしかして1番乗りでレビューが書けます!」と書かれているので、まだ利用した人はいない模様。
日本にはこの無人島の「民泊」以外にも、変わり種の「民泊」が数多い。
世界に目を転じれば、様々な「民泊」が広がっている。
(本日、マンション広告なし)