総務省は1月29日、「住民基本台帳人口移動報告 平成27年(2015年)結果」を公表。
都道府県単位の転入超過数(外国人含む、日本人)のエクセルデータや全国の市町村単位の転入超過数(日本人)のエクセルデータが公開されているので、ひも解いてみた。
首都圏と愛知県への転入超過が目立つ
都道府県単位の転入超過数(外国人含む)を地図に落とすと、首都圏と愛知県への転入超過が目立つ。
日本人と外国人を合わせた転入超過数がプラスになっているのは、次の8都府県。逆に言えば、それ以外の道府県は全てマイナス。
- 1位:東京都(84,231人)
- 2位:埼玉県(18,077人)
- 3位:神奈川県(17,276人)
- 4位:愛知県(10,518人)
- 5位:千葉県(8,039人)
- 6位:福岡県(1,013人)
- 7位:大阪府(906人)
- 8位:宮城県(211人)
日本人と外国人を合わせた転入超過数のワースト10は次の道県。
北海道が8,416人と最も流出が多い。
- 1位:北海道( -8,416人)
- 2位:茨城県( -7,927人)
- 3位:兵庫県( -7,366人)
- 4位:青森県( -6,593人)
- 5位:岐阜県( -6,573人)
- 6位:新潟県( -6,487人)
- 7位:静岡県( -6,389人)
- 8位:長崎県( -6,266人)
- 9位:鹿児島県( -4,709人)
- 10位:三重県( -4,576人)
「地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)」が実感される。
外国人の転入超過数1位は埼玉県
都道府県単位の転入超過数データは「外国人含む」と「日本人」が公開されているので、外国人(=外国人含む-日本人)の転入超過数データを逆算し、地図に落としてみた。
1位埼玉県(4,549人)、2位神奈川県(3,748人)、3位東京都(2,535人)。
外国人の転入超過数TOP10は次のとおり。
- 1位:埼玉県(4,549人)
- 2位:神奈川県(3,748人)
- 3位:東京都(2,535人)
- 4位:愛知県(2,196人)
- 5位:群馬県(1,634人)
- 6位:鹿児島県(589人)
- 7位:北海道(446人)
- 8位:山口県(339人)
- 9位:福島県(328人)
- 10位:宮城県(287人)
埼玉県が4,549人とダントツに多い。
埼玉県川口市芝園町のUR団地群を中心としたエリアへの外国人の流入が多いからなのであろうか。
次に、流入超過が著しい首都圏のデータを可視化してみよう。
首都圏の転入超過数1位は世田谷区
全国の市町村単位の転入超過数は日本人のみのデータしか公開されていない。
同データを地図に落としてみた。
1位世田谷区( 6,164人)、2位江東区( 5,163人)、3位品川区(4,911人)。
転入超過数が3,000人を超えているのは、次の10区。
- 1位:世田谷区( 6,164人)
- 2位:江東区( 5,163人)
- 3位:品川区( 4,911人)
- 4位:板橋区( 4,715人)
- 5位:杉並区( 3,952人)
- 6位:新宿区( 3,895人)
- 7位:大田区( 3,840人)
- 8位:中央区( 3,627人)
- 9位:中野区( 3,521人)
- 10位:足立区( 3,427人)
愛知県豊田市は680人が流出
転入者数の多い愛知県についても、市区町村単位での転入超過数データを地図に落としてみた。
トヨタ自動車が本社を置く豊田市は680人の流出。人員削減の影響だろうか。
転入超過数TOP10は次のとおり。
- 緑区(1,413人)
- 西区(1,337人)
- 中区(786人)
- 昭和区(773人)
- 千種区(749人)
- 岡崎市(706人)
- 日進市(633人)
- 天白区(620人)
- 長久手市(585人)
- 中村区(542人)
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