2016年のマンション市場はどうなるのか?
買い時なのか、買い時ではないのか?
ネットから拾った業界関係者の予想を以下に整理してみた。
- 中山 登志朗氏(不動産アナリスト)2015年12月17日
- 榊 淳司氏(住宅ジャーナリスト)2015年12月18日
- 竹内 英二氏(不動産鑑定士)2015年12月21日
- 三浦 康之氏(野村不動産アーバンネット)2015年12月22日
- 4人の予想のまとめ
- あわせて読みたい
以下、発表日の古い順。
中山 登志朗氏(不動産アナリスト)2015年12月17日
エリアごとの価格は、やや上昇か横ばいと予想している。
高額な都心のマンションの供給が減るので、平均価格は下落すると思います。
ただし、用地価格も建設費も下がってはいないので、どこのエリアでマンション供給が活性化するかによって供給価格の平均値は変動するでしょう。
エリアごとの価格は、やや上昇か横ばいではないでしょうか。
工事費は、これ以上は上がらないかも知れません。
都心でおおよそ坪500万円前後。城南・城西などの近郊エリアで坪300万円台~400万円台、郊外エリアで坪200万円台前半といったところでしょうか。
価格の上昇は売れ行きに直結しますから、価格変更を余儀なくされるプロジェクトも出てくると思います。
榊 淳司氏(住宅ジャーナリスト)2015年12月18日
中古マンションは2016年4月以降は値崩れが始まると予想。新築マンションのほうは2016年も値上がりすると予想している。
私としては(中古マンションは)来年の3月くらいまでは今の価格水準で持つと思います。
その後は「値崩れ」が始まるのではないかと危惧しますね。
実需で買われていないので、売りは売りを呼びます。
中国人まで売り始めたらヤバイことになりそうです。一方、新築マンションは来年も値上がりします。
これはもう、確実。現に動き出していますから。
でも、値上がりしたマンションが売れるかどうかは別問題。
中古が値崩れすれば、新築は販売不振に陥るでしょう。
(中略)
それやこれやで、来年マンションを巡る市場環境はいたって不透明。
ひとつ言えることは、ここ数年のうちに売りたいのなら
それは「今でしょ、今」と、どっかの先生みたい(笑)。
竹内 英二氏(不動産鑑定士)2015年12月21日
マンション市場は堅調に推移すると予想している。
今後の見通しについては、実需については消費税が8%のうちは、まだ堅調に推移するであろう。10%になる前に何らかの施策が講じられるかは注目に値するところである。
また相続によるタワーマンション購入は、今後は下火になる懸念は強い。ただしタワーマンションの高層階という特殊なマーケットであり、その影響は限定的となる可能性は高い。
海外投資家の動きについては、中国経済に不安があり、多少の不透明感はある。しかしながら引き続き円安傾向は続くと予想され、しばらくは海外投資家による不動産購入は続くと予想される。
総じて考えると、販売戸数も順調に推移しているため、今後も当面は、マンション市場は堅調に推移すると考えて良いのかもしれない。
三浦 康之氏(野村不動産アーバンネット)2015年12月22日
中古マンションの大幅な値上がり傾向に歯止めがかかる予想している。
“インバウンド投資”もやや下火になり、また、行き過ぎた相続税対策に警鐘が鳴らされ始めています。
こうした需要の弱まりもあって、都心(の中古)マンションは価格調整に入る可能性もあるかもしれません。ただし、全てが値下がりするのではなく、高値を維持する物件と、周辺相場の勢いにつられた実力以上の値上がり分がはがれ落ちてくる物件、に分かれてくるのではないでしょうか。
(中略)
いずれにしても、大幅な値上がり傾向には歯止めがかかり、落ち着いて物件を探せるようになる可能性があります。金利水準もしばらく低い状態が続くと思われますので、2016年のマイホーム購入環境は良好になりそうです。
4人の予想のまとめ
業界関係者4人の予想のポイントを次表に示す。
2016年のマンション市場の4人の予想をザックリいえば、新築マンションは高値状態が続き、中古マンションは値上がりに歯止めがかかるといったところ。
2016年もマンションは買い時ではなさそうだ(いま、マンションを買うべきか?)。
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