不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


いまひとつパッとしない…首都圏分譲マンション着工戸数

国土交通省は12月25日、「住宅着工統計(平成27年11月分)」を公表。


もくじ

平成27年11月の住宅着工動向について、次のように記されている。 

分譲マンションの着工については、全体としては減少したが、首都圏及びその他の地域では増加となっているという。

  • 平成27年11月の住宅着工戸数は79,697戸で、前年同月比で1.7%増となった。また、季節調整済年率換算値では88.6万戸(前月比2.8%増)となった。

  • 利用関係別にみると、実数値では、前年同月比で持家、貸家、分譲住宅ともに増となった。季節調整値についても、前月比で持家、貸家、分譲住宅ともに増となった。

  • 住宅着工の動向については、昨年4月の消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動の影響が大きかった持家についても前年同月比で7か月連続の増加となるなど、全体として持ち直しの傾向が続いているとみている。

  • 分譲マンションの着工については、全体としては減少したが、これは中部圏及び近畿圏で大規模な物件が減少したことによるもの。一方、首都圏及びその他の地域では増加となっている。

  • 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。

 

また、分譲マンションについては、次のように記されている。 

前年同月比では3か月連続の減少(前年同月比4.1%減)。

 

これだけでは、よく分からないので、マンション関連のデータを中心に、いつものように可視化(グラフ化)してみよう。

分譲マンション前年同月比の増減推移(全国)

f:id:flats:20151226060310p:plain

たしかに「前年同月比では3か月連続の減少」状況であることが確認できる。

分譲マンション着工戸数の推移(三大都市圏別)

f:id:flats:20151225171951p:plain
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。

首都圏では、季節変動が大きいものの、いまひとつパッとしない状況である。

 

首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。
このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。

f:id:flats:20151225172007p:plain

マンション傾斜・偽装問題の影響は未だ表れてきていないようだ。


分譲マンション着工戸数の推移(首都圏)

f:id:flats:20151225172024p:plain
東京を見ると、季節変動が大きいものの、やはり今ひとつパッとしない状況である。


分譲マンション着工戸数の推移(東京都)

f:id:flats:20151225172042p:plain
東京の11月に着目すると、ダラダラと漸減している様子が見て取れる。

あわせて読みたい

(本日、マンション広告なし)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.