「Airbnb Open」というホストを集めたイベントがパリで、11月12日から14日にかけて3日間の予定で開催されていたのだが、11月13日金曜日に発生したパリ同時多発テロの影響で、14日の日程はすべて中止となった。
「Event Details - Airbnb Open」を元に作成
パリ市民がハッシュタグ#PorteOuverte(ドアを開けてという意味の仏語)や#OpenDoorを使って、「被災者に家のドアを開放する」動きが活発化している。
Airbnbはさっそく、地方自治体やフランス政府からAirbnbの推奨を受けている。
パリ同時多発テロに関する緊急連絡
(略)市内のAirbnbホストはここを通して被災された方々に家を無償で開放することができます。
Airbnbは地方自治体およびフランス政府に働きかけ、緊急避難場所が必要な市民の確認を進める際にAirbnbを推奨していただいております。
ご興味のある方、宿泊先にお困りの方にぜひこの情報拡散をお願いします。一緒にこの難局を乗り切りましょう。(以下、略)
「Airbnbの緊急災害支援」は、今回が初めてというわけではなく、これまでも次のような災害で実施されてきた。
- サンディエゴの山火事
- セルビア、ボスニア、クロアチアのバルカン半島大洪水
- ロンドン、サルデーニャ、コロラドの大洪水
- ケファロニア島地震
- トロント、アトランタの大寒波
- フィリピンの台風第30号(ハイヤン)
Airbnbの「パリの緊急宿泊場所」ページを開くと、宿泊料0円の物件が表示される。
11月13日~11月17日の期間内にチェックインした被災者は全サービス料が免除されているのだ(次図)。
※「パリの緊急宿泊場所(http://www.airbnb.jp/disaster/paris-attacks)」は11月18日現在、閉鎖されていて、「Airbnbの緊急災害支援(http://www.airbnb.jp/disaster-response)」に自動転送される。
パリの同時多発テロを受けて、緊急災害支援(被災者無料サイトの開設)というAirbnbの迅速な動き。
今後、「行政レベルでのAirbnbとの攻防」において、Airbnbは話を進めやすくなったに違いない。
※今回のテロで亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。