あるマスメディア関係者から、「横浜市の傾斜マンションのような不良物件をつかまないためには、マンションの折込チラシのどこを見ればいいのか?」といった趣旨の質問を頂戴した。
折込チラシから傾斜マンションを見破る方法?
・・・・・・(考えているところ)
・・・・・・
ないっ!
そんなうまい方法はない。
あえて言えば、大手の不動産会社の物件から選んではどうかというのが、ひとつの答え。
そうすれば万が一不良物件に当たっても、横浜市の傾斜マンションのように、手厚く補償してもらえるか可能性があるからだ。
三井不動産レジデンシャルは、買取を希望する住民には、「建て替えた際に想定される分譲価格」で買い取って、慰謝料として300万円、引っ越し費用として40万円を補償するとしている。
大手不動産会社(デベロッパー)とは、三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産、野村不動産、大京といったところ。
大手不動産でなければ、少なくともスーパーゼネコンが施工した物件を選ぶこと。
スーパーゼネコンとは、鹿島建設、清水建設、大成建設、大林組、竹中工務店の5社のこと。
建て替え費用にせよ、慰謝料にせよ、それらを負担するのは必ずしも不動産会社とは限らない。
どちらかといえば、工事を請け負ったゼネコンが尻拭いさせられる場合があるからだ。
そういう意味では、売主は大手不動産、施工はスーパーゼネコンという”ドリームチーム”がベスト。
だが、そのぶん販売価格は高くなる。
安かろう悪かろうの物件を選ぶのか、リスクプレミアムが販売価格に上乗せされた「ドリームチーム」の物件を選ぶか、ここは思案のしどころであろう。
ただ、そんなことに悩まなくても済むように、築5~10年程度の中古マンションを選ぶという手もある。
中古マンションであれば、施工不良による大半の膿は出切っている(マスコミが教えない、新築より中古)。
もっといいのは、中古より賃貸。
不都合があれば賃貸契約を解除して出て行けばいいだけだからだ。
橘玲の言っていることが、図らずも今回の傾斜マンションの問題で証明されてしまった(橘玲、「マイホームと賃貸、どちらが得か」に決着をつける )。
おっと、ブログのタイトルから随分と話が逸れてしまったかな。
(本日、マンション広告なし)