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大田区Airbnb 投資型7割、ホームステイ型2割

あるマスコミの方から、Airbnb登録物件の中で、「ホストが住んでいる物件」と「ホストが住んでいない物件」との割合はどれくらいなのか?といった質問を頂戴した。

そこで、年内の民泊条例制定を目指している大田区を対象に、Airbnbに登録されている全物件を調べてみた。

もくじ

大田区Airbnb登録物件の増加にブレーキ?

Airbnbサイトを開き、「大田区」で検索すると、146件が登録されていることが分かる(10月29日現在)。

驚いたことに、約1か月前(10月1日)の調査結果(実態調査結果発表!大田区内のAirbnb登録全物件)と比べると、アパートと一軒家の内訳に若干変化があるものの、件数としては139件から7件しか増えていないのだ(次図)。

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大田区では、年内に「民泊条例」が制定され、年明けから施行される予定である。条例が施行されると多くのAirbnb物件は違法となる。

Airbnb登録物件の増加にブレーキが掛かったのではないのだろうか。

 

「ホームステイ型民泊」「投資型民泊」の定義

「ホストが住んでいる物件」と「ホストが住んでいない物件」というか、「ホームステイ型民泊」と「投資型民泊」という分類で調べることにした。

各民泊の定義を次の通りとした。

【ホームステイ型民泊】自宅の一部を開放し、海外からの旅行者とのコミュニケーションを図ることを意識したAirbnb物件を「ホームステイ型民泊」とする

基本的には「ホストが住んでいる」物件とするが、ホストが近くに住んでいる場合であっても、旅行者との面前でのコミュニケーションを図ることを意識したホストの物件である場合には「ホームステイ型民泊」に含める。

逆に、ホストが住んでいても、旅行者との交わりをもたないホストの物件については、「ホームステイ型民泊」ではなく「投資型民泊」とする。

 

【投資型民泊】投資目的で購入あるいは借り上げたマンション・一軒家を海外からの旅行者に貸し出すAirbnb物件を「投資型民泊」とする。

基本的にはホストが住んでいない物件。

 

「ホームステイ型民泊」「投資型民泊」の調べ方

Airbnbサイトでは、登録物件を物件タイプ別(アパート・一軒家・B&B、他)に検索することができる。

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さらに、フィルター機能(次図)を利用して、部屋タイプ別(まるまる貸切・個室・シェアルーム)の登録件数を調べることもできる。

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部屋タイプの定義は次のとおり。

  • シェアルーム:ゲストは他の人々と全てのスペースを共有し、ゲストがプライベートに使える部屋はありません。
  • 個室:ゲストはスペースの一部(キッチン、リビング、トイレや浴室など)を他の人々と共有しますが、自分だけの眠る部屋はあります。
  • まるまる貸切:ほかの誰ともスペースを共有せずに物件を丸ごと借りられます。

リスティングの部屋タイプとは何ですか? | Airbnbヘルプセンター

 

これらの検索機能を使って、大田区Airbnb全146件のタイプを調べ上げ、グラフにしたのが次図。

まるまる貸切が46件、個室が88件、シェアルームが10件。

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調査を簡単に済ませるために、「まるまる貸切」は、「投資型民泊」にカウントすることにした。

残りの個室88件とシェアルーム10件の合計98件の物件を1件づつひも解き、「ホームステイ型民泊」「投資型民泊」のいずれに該当するのか判断することにした。

 

たとえば、ファッション業界で10年間働いている日本人女性ホストの紹介ページには「リビング・ダイニングを共用しているので、一緒に飲みましょう!」というような文章が記されているので(次図)、「ホームステイ型民泊」であるという判断を下した。

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また、3人家族の女性の下記紹介ベージを見て「ホームステイ型民泊」と判断。

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全てがこのように明確に判断できるとは限らない。

明確な判断が下せない物件については、「不明」としてカウントすることにした。

 

以上の調査・分析結果をグラフ化する。

大田区Airbnb登録物件のタイプ別件数

投資型民泊が102件(アパート60件、一軒家41件)、ホームステイ型民泊が30件(アパート14件、一軒家15件)。

投資型民泊のほうが圧倒的に多いことが確認できた。

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同じデータを用いて、円グラフにしたみた。

大田区Airbnb登録物件のタイプ別割合

投資型民泊が7割、ホームステイ型民泊が2割、不明1割という切りのいい数字となった。

一軒家であっても3割近くが投資型民泊となった。

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投資型民泊はもっと多いと予想していたのだが、意外とホームステイ型民泊が健闘している。

だだ、これは大田区という土地柄が関係しているのかもしれない。

Airbnbが急増している渋谷区や新宿区はどうなのか?

 

※今回の調査では「ホームステイ型民泊≒良い民泊」ということをイメージしているため、ホストの居住・非居住よりも、旅行者とのコミュニケーションを図ることを意識したホストの物件を「ホームステイ型民泊」とした(Airbnbの争点 「良い民泊」「悪い民泊」)。

ただ、膨大なデータをひも解いたあとの感想としては、ホストの居住・非居住で機械的に判断するほうが簡単だし、マスコミ的には分かりやすかったかなとも考えている。今後の課題としたい。

(本日、マンション広告なし)

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