湾岸エリア(豊洲)に建つ大規模超高層マンション。
物件概要
【第2期本広告】有楽町駅直通7分、駅徒歩5分。総戸数690戸、22階建。販売戸数/90戸、2LDK(57.10m2)~4LDK(87.90m2)。販売価格/5,330万円~10,290万円、最多販売価格帯7,000万円台(8戸)。平成29年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年4カ月後)。
- 2015年1月10日(土)・4月3日(金)・4月10日(金)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピー。
- 10/15(木)第2期登録受付開始
- 「〇〇駅」徒歩5分、全690邸の免震レジデンスが生まれる。
- 累計426戸供給御礼。
「426戸供給御礼」の内訳として、ゴマ粒よりも小さな文字で次のように記されている。
※第1期313戸/第1期2次3戸/第1期3次20戸/第2期90戸の累計供給戸数
「426戸供給御礼」のなかに、第2期の90戸が含まれている。
「第2期の登録受付が来週の10/15(木)からなのに、なぜ90戸が含まれているのか?」
ボーっとして読んでいると、このような疑問が湧いてしまいそうだ。
でもよく読むと、そういうことではない。
「426戸」は「契約戸数」ではなく、あくまでも「供給戸数」。
すなわち、これまでに売り出した戸数を意味している。必ずしも契約に至った戸数を示しているわけではない。
「426戸供給御礼」と書かれていると、なんだか426戸が契約されてしまったかのように錯覚してしまわないか。
マンションのチラシには、販売戸数に絡めた、このように紛らわしい表現が多い。
いくつか紹介しよう。
第1期240組登録申込み御礼[第1期総来場者数 2,500組超]
(「消費者に対して誠実さに欠けるマンション広告」より)
「第1期の販売時に訪れた2,500組の一割近い人が登録申込みを行った」とても評判のよい物件であるかのように連想させる。
でも、よく読むと、「完売御礼」ではなく、「登録申込みの御礼」であることに気づく。
第1期<155戸>登録申込即日完売
(「「即日完売」と「登録申込即日完売」の違い」より)
「登録申込即日完売」とは、登録申込みの受付を開始して、すぐに販売対象のすべての住戸に申し込みがあった状況を意味している。
登録申込みの後、あるいは抽選の後、たとえキャンセル住戸が発生しても、「登録申込即日完売」であることには変わらないから、胸を張って「第1期〇〇戸登録申込即日完売」を謳うことができる。
ところが、「即日完売」となると、登録申込みの後、あるいは抽選の後、キャンセル住戸が発生した場合、「第1期<155戸>即日完売」と謳うには、大手のデベロッパーとしては後ろめたさが残るから避けたいところだ。
「先着順住戸概要」と「第2期2次予告概要」を混在させたチラシ
(「先着順住戸とは」より)
第1期で売れ残ったいつでも販売可能な「先着住戸」を、予約申込不可である「第2期予定販売住戸」のチラシに併載し、「先着順住戸と差し替え」販売することで、結果的に全ての住戸に対していつでも販売できる。
先着順住戸と予告住戸の混在チラシは、”販促ワザ”であることが多い。
(本日、マンション広告4枚)