(株)マンションマーケットは8月17日、マンション売却サービス「マンションマーケット」(https://mansion-market.com)を開設。
50万円切りの「定額49.8万円」という設定はあまり品が良いとは言えないが、個人情報の入力をせずに物件の参考価格を見られるのは消費者にとってウェルカムだ。
「マンションマーケット」サイトで分かる情報
たとえば、キーワドとして「東雲」を入力すると、17件の物件がヒットし(8月17日現在)、それぞれの物件の取引相場(m2単価)や取引件数などを知ることができる(次図)。
さらに、特定の物件をクリックすると、当該物件の相場の変動や具体的な取引事例なども知ることができる。
「取引件数」「築年月」「総戸数」が分かると、次のような分析ができる。
住み心地がよくない物件が分かる
「東雲」でヒットした17件のうち、大規模超高層マンション(主にタワーマンション)7件について、横軸を築年数、タテ軸を相場として描いたのが次のグラフ。
バブルの大きさは、取引率(=取引件数÷総戸数)を表している。
築年数が経過するほど、相場(取引される価格)が安くなっていくことが一目瞭然だ。
また、築年数が経過するほど、取引率が高くなる。すなわち転売される戸数が増えていることも分かる。
沖 有人氏が提案されている「マンションは10年で買い替えなさい (朝日新書)」に従うがごとく、築10年に向けて取引(転売)される割合が高くなっている。
特に興味深いのは、取引率が99.1%と極めて高い物件(赤色)。
よほど住み心地がよくないのであろう。
このように、取引率(=取引件数÷総戸数)という指標を用いることで、中古マンションの人気・不人気物件をある程度把握することが可能になるのだ。
(本日、マンション広告なし)