中国からの訪日者数が倍増
日本政府観光局(JNTO)が7月22日に公表した資料によれば、「2015年上半期(1月~6月)の訪日外客数は過去最高の914万人を記録!(PDF:1MB)」したという。
数値データが公開されていたので、さっそく可視化(グラフ化)してみた。
昨年は「台湾>韓国>中国」だったが、今年は「中国>韓国>台湾」と、順位が入れ替わっている。
また、中国からの訪日者数は倍増していることも分かる。
こうした外国からの観光客は、ネット民泊AirBnBをどの程度利用しているのか?
国内のAirBnB登録物件数は7000件を超えている
WEDGE記事によれば、国内のAirBnB登録物件数は7000件を超えているという。
ただ、「ユーザー数は非公表」という不透明感はいただけない。
Airbnb日本代表インタビュー 時代に合った法の制定を願う
現在、190カ国、34万都市で100万物件以上を取り扱い、ゲスト数は累計3000万人を超える。
日本ではユーザーの大多数が訪日外国人で、日本人ユーザーを増やしている段階だ。ユーザー数は非公表だが、国内の物件数は7000件を超えている。
国内Airbnb利用者は欧米人が多い?
7,000件もの登録物件を一つひとつ調べるのは大変なので、「Airbnb登録物件数ダントツの渋谷区」を対象に、「スーパーホスト(≒優良ホスト)」の賃貸アパートに絞ってみた。
それでもまだ121件(2015年7月28日現在)と多い。
そこで、さらに中国語も話せるスーパーホストに絞って(6件)調査することにした。
スーパーホストのページを開くと、宿泊者のレビュー(評価)とともに、最大7名の利用年月と国も表示される(次図)。
この機能を利用して、6人のスーパーホストが運営している賃貸アパートの利用者の国を調べて、グラフ化してみた。
意外なことに第1位は中国人でも台湾人でもなかった。
1位アメリカ人、2位オーストラリア人だった。
欧米人は、Airbnbに利便性や安さだけではなく、宿泊先で体験できることにも意義を見出しているからなのであろうか。
マスコミが報じないAirbnb国内での実態
Airbnb国内での実態について、マスコミはほとんど取り上げていない。
怠惰なマスコミに代わって、これまで筆者がコツコツと整理してきた調査記事は7件になった。
- 7月28日 AirBnB 海外の信じがたいトラブル事例
- 7月27日 AirBnB 日本人が関与しない世界が広がっている!
- 7月25日 日本初のAirBnB死亡事故?
- 6月30日 京都のAirbnb物件 ホスト言語1位英語、2位中国語
- 6月4日 渋谷区Airbnb 日本のおもてなし文化を損ないかねない状況
- 6月3日 Airbnb登録物件数 渋谷区がダントツ
- 6月2日 Airbnbで都心マンションの「ホテル化」が進行中
(本日、マンション広告なし)