不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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賃貸マンション比較!マンハッタン vs 渋谷

昨日のブログ記事では「都心6区の高額賃貸TOP10」を紹介した。
本日はニューヨーク、とくにマンハッタンの賃貸マンション(Apartment)と、都心6区のうち渋谷区の賃貸マンションとを比べてみよう。


もくじ

都心6区の代表を渋谷6区としたのは、最高物件、最安物件ともに渋谷区にあったため(「都心6区の高額賃貸TOP10」「風呂嫌い人向け?都心6区の格安賃貸物件TOP5」より)。

 

マンハッタンの行政面積は渋谷区の6倍

まずはマンハッタンの広さを確認しておこう。

マンハッタン(87.46 km2)は渋谷区(15.11 km2)の5.8倍の面積だ。

地図を重ねてみた。

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セントラルパークって、広い!

 

マンハッタンの賃貸マンションを調べる

マンハッタンの不動産を調べるために利用したのは、世界39か国で展開しているアグリゲーションサイトのTrovithttp://homes.trovit.com/)。

同サイトは、主に不動産、住宅、中古車、求人情報を扱っていて、2014年10月HOME’Sを運営しているネクスト社に約111億円で買収されている。

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Trovitでマンハッタンに登録されている賃貸マンション(Apartment)は1,783件(2015年6月23日現在)。

マンハッタンで家賃が最も高い物件

家賃が最も高いのは月額338万円(27,500ドル。1ドル123円換算、以下同じ)の物件なのだが、面積や場所など、詳細が不明なので、239万円(4,856ドル/週)物件を比較の対象にすることとした。

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239万円(4,856ドル/週)の物件は、4部屋で専有面積186m2(2,000ft2)、Soho(ソーホー)にある。

内装はずいぶんと落ち着いた雰囲気だ。

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家賃の高さでは渋谷の勝ち!

一方、都心6区の最高賃料のマンションは、渋谷区代々木の「グロブナープレイス神園町」。

4LDK(363.95m2)で350万円だから、少なくとも賃料では、渋谷の勝ち!(だからどうなんだ?)

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次に格安物件の比較。

マンハッタンで家賃が最も安い物件

マンハッタンで家賃が最も安い物件は、125ドル(15,375円)――マンハッタンにも随分安いアパートがあると思ったら、1日当たりの賃料だった。

月額に換算すると461,250円(=15,375円×30日)。これは最安物件ではない。

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月額だけでなく、一日当たりや、1週間当たりの家賃表示が混在しているなんて、日本の不動産情報サイトではあり得ない!

 

あらためて月額で見ていくと、安いのは600ドル台であることが分かる。

一番安いのは月額625ドルの物件なのだが、詳細が掲載されていないので、月額653ドル(80,435円)の物件を比較の対象にすることとした。 

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月額653ドル(80,435円)の物件は、ロフト付きのワンルーム。
ミニキッチンは付いているが、トイレとシャワーは共用。

ペットはお断りとなっている。

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場所はMIDTOWN WEST(下図)。

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家賃の最安物件も渋谷の勝ち!

一方、都心6区の最安物件は渋谷区幡ヶ谷のワンルームで月額1.5万円。

専用キッチンと共同トイレは付いているが、風呂は付いていない。

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マンハッタンの最安物件80,435円に対して、渋谷は1.5万円だからぶっちぎりで渋谷の勝ち(だからなんなんだ?)。

 

(おまけ)海外不動産情報サイトへの不満

Trovitに限らず、海外の不動産情報サイトを使って物件情報を調べていてとても不満に感じるのは、知りたい情報が必ずしも掲載されていないことだ。

まず竣工年が掲載されていない。また、物件の所在地や専有面積が掲載されていないことも多い。管理費はほとんど掲載されていない。

詳細は、「お問合せ」となっているのだ。

 

その点、日本のサイトは、SUUMOであろうとHOME'Sであろうと、マイナーな不動産情報サイトであろうと、竣工年、所在地、専有面積、管理費など、「不動産の表示に関する公正競争規約」によって決められた項目がキチンと掲載されている。

当たり前のことではあるが、海外不動産サイトの情報開示の不十分さと比べると、いまさらながら日本不動産サイトのスゴサに感じ入ってしまう。

海外の自己責任の世界に対して、日本の消費者は御上によく守れらているということか――。 

(本日、マンション広告なし)

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