2004年6月1日にこのブログを開設して、本日11周年を迎えた。
かくも長期にわたって書き続けられてきたのも、多くの愛読者のおかげ(ブログを長年続けられた3つのコツ)。
マンション・チラシの枚数が激減中
この11年間の最大の変化は、都内に住む筆者のところに入ってくるマンションの折込みチラシの枚数が激減したこと。
ピーク時には月に80枚(週末に20枚!)も入っていたチラシが、最近は少ないときは10枚を下回っている。
この11年間で”読破”したマンションチラシは4,899枚。
2010年度に入って、マンションチラシの枚数が減り始めたので、なかなか5千枚を超えられない状況が続いている。
そもそも新聞を取る世帯が減少している(1世帯あたり0.83部)
そもそも新聞を取る世帯が減少しているのだから、マンション・チラシが減少するのも必然なのであろう。
日本新聞協会のホームペー掲載されている「世帯数と1世帯あたり発行部数の推移」データを可視化してみよう。
世帯数は増えているのだが、1世帯あたりの部数は減少の一途をたどっている。
1世帯あたりの部数が1.0を下回ったのは7年前の2008年(0.98)。2014年の1世帯あたりの部数は0.83部。
新聞の発行部数を支えているのは60代以上なので(次図)、部数の低下傾向は変ることはないだろう。
(NHK放送文化研究所が2011年2月23日に発表した「2010年国民生活時間調査報告書」の「新聞の行為者率(男女年層別・職業別)」のデータより作成)
新築マンションの供給戸数も減少傾向
10年前に年間8万戸も供給されていた首都圏の新築マンションは、ここ数年4~5万戸と半減している。
だからマンションチラシの枚数減少は必然か。
(不動産経済研究所のデータより作成)
ただ、減少したとはいえ、首都圏を中心に新築マンションの供給戸数は年間4~5万戸。マンションのストックは増加し続けている。
増加し続けるマンションストック戸数
国土交通省のデータによれば、平成25年末現在の「全国のマンションストック戸数」は約601万戸(居住人口約1,480万人)にも達している。
(国土交通省「分譲マンションストック数(平成25年末現在)」より作成)
そんななか5月26日、空き家対策特措法が施行された。
これにより戸建のゴミ屋敷問題は解決の方向に進むのかもしれないが、マンションの空き家問題のほうはどうなるのか――。
(本日、マンション広告なし)