株式会社リクルート住まいカンパニー(SUUMO)と日本マイクロソフト株式会社は5月25日から、Web上の地図利用した住宅・不動産情報検索サービス「Bing不動産」(http://www.bingfudosan.jp)の提供を開始。
SUUMO と日本マイクロソフトが連携し、「Bing 不動産」を提供開始
Bing不動産は、マイクロソフトがグローバルで展開している地図プラットフォーム「Bing Maps」の技術と、SUUMOが保有する、住宅・不動産の購入・賃貸の物件情報を統合し、地図上により詳しく豊かな表現で物件情報を表現することで、ユーザーが視覚的・直感的に物件を検索できる、新しいスタイルの不動産情報検索サービスです。
地図プラットフォームと不動産情報サイトとの連携サービス。
業界通の人ならば、かつてグーグルが不動産検索サービスを提供していたことを思い出すに違いない。
- Googleは約5年前(2010年8月)に、グーグルマップへの不動産検索機能を追加し、当時不動産情報サイトを運営していたジアース社と提携(グーグルの不動産検索サイトは、黒船となるか)。
- その3カ月後(11月)にはジアース社はSUUMO(スーモ)を運営するリクルートと賃貸物件情報のデータ連携に向けた基本合意書を締結した(ジアース社(Google)とSUUMOの物件情報連携の衝撃)。
- ところが1年も経たずに、グーグルは2011年2月11日、「実際のサービスの利用増加にはなかなか繋がらず、様々な側面から検討した結果、断腸の思いで」Google マップの不動産検索機能の提供を停止(グーグル、不動産検索サービス停止へ)。
グーグルの不動産検索機能提供サービスの停止の発表を受けて、ジアース社の株価が急落。2012年3月期決算で債務超過となり、2013年3月にドン・キホーテの傘下に入っている。現在の社名は、日本アセットマーケティング株式会社。
SUUMOとマイクロソフトの提携により、不動産情報サイトの淘汰は進むのか。
それとも、Googleのときのように、IT企業(日本マイクロソフト)のそっけない対応で、尻すぼみに終わるのか――。
SUUMOの一人勝ちは、消費者の選択肢が減ってしまうという問題をはらむので、Yahoo!不動産やHOME'Sには頑張ってほしいところだ。
(本日、マンション広告なし)