住宅・不動産購入をサポートする情報サイトSUUMO(スーモ)は、住環境のデータ分析にも有用だ。
先日投稿したブログ記事「地域によって違う!新築マンションの仕様」では、SUUMOに登録されているデータを活用して、1都3県のなかで、「性能評価書取得」「床暖房」「二重床・二重天井」付きの新築マンションの割合では東京が突出していることなどを定量データとともに紹介した。
本日は、東京23区において、どの区が「独身・単身タイプ」の割合が高いのか、どの区が「 ファミリータイプ」の割合が高いのか、といったことを調べてみた。
23区の新築マンションを調査対象としたかったのだが、いかんせん区単位で分析するには登録数が少なかったので(415件、2015年5月16日現在)、中古マンション(12,304件、同日)を調査対象とすることにした。
SUUMOでは、間取りタイプごとに登録件数が表示される(次図)。
そこで、間取りの各タイプを、それぞれ次の通りとした。
- 独身・単身タイプ:ワンルーム/1K/DK/LDK
- 中間タイプ:2K/DK/LDK
- ファミリータイプ:3K/DK/LDK/4K/DK/LDK/5K以上
調査結果の一覧表
調査結果は次表のとおりだ。
各区ごとに間取りタイプの割合を整理することができた。
さらに可視化してみよう。
独身・単身タイプの割合は都心部が高い
独身・単身タイプのマンションの割合は、都心に多いことが分かる。
4割を超えているのは、次の5つの区。
- 1位:千代田区(52.1%)
- 2位:台東区(48.2%)
- 3位:港区(45.2%)
- 4位:渋谷区(40.9%)
- 5位:荒川区(40.5%)
荒川区は独身・単身タイプのマンションの割合が高いというのはピントこないのだが、筆者だけか――。
ファミリータイプの1位は江戸川区
ファミリータイプのマンションは、独身・単身タイプとは逆に、都心以外に拡がっていることが分かる。
4割を超えているのは、次の8つの区。
- 1位:江戸川区(64.7%)
- 2位:葛飾区(64.2%)
- 3位:足立区(63.9%)
- 4位:練馬区(57.8%)
- 5位:板橋区(55.7%)
- 6位:北区(53.9%)
- 7位:江東区(52.3%)
- 8位:大田区(49.6%)
江戸川区は、23区で最も平均年齢が若いことからも、第1位であることはうなずける。
中間タイプのマンションは概ね均一に分布
中間タイプ(2K/DK/LDK)のマンションの割合は、23区内に概ね均一に分布している。
最も割合の高い江戸川区でも29.7%どまり。
(本日、マンション広告なし)