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史上最低の住宅ローン金利 「借りられるから買う」人が増えている

リクルート住まいカンパニーは3月17日、「2014年首都圏新築マンション契約者動向調査」の結果概要を発表。

  • 1.平均年齢はほぼ横ばい、子供あり世帯の購入が徐々に増加
  • 2.東京23区の購入割合が減少し、4割を下回る
  • 3.平均購入価格は4,340万円で2001年の調査開始以来最高額
  • 4.昨年より自己資金が減少し、ローン借入総額は3,539万円に増加
  • 5.70m2台前半、3LDKの割合が年々増加
  • 6.購入理由では「子供や家族のため」が更に増加、「買い時」感は減少
  • 7.「価格」「最寄り駅からの時間」「住戸の広さ」が物件選びの重視 上位3項目
  • 8.中古マンションとの並行検討者は引き続き増加傾向

4つ目の見出し、「昨年より自己資金が減少し、ローン借入総額は3,539万円に増加」の詳細を見ると、次の図表が掲載されている。

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自己資金は「200万円未満」が最も多く24%。「200~400万円未満」が14%で続き、400万円未満で38%を占めるが、一方で1,000万円以上も35%となっている。平均は1,064万円で、2013年から103万円減少した。

「自己資金は『200万円未満』が最も多く」というのは、お金がない人も借金をしてマンションを買っているということだ。

 

過去14年間の数値データが掲載されていたので、14年間ぶん全てのデータをグラフにしてみると興味深い特徴が見えてくる。

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過去14年間で、自己資金「200万円未満」の割合が大きく変動しているのだ。

 

もっとよく分かるように、横軸を経年にしたのが次のグラフ。

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2007年以降、自己資金「200万円未満」の割合が2割を超えている!

2014年は24.1%。およそ4人に1人が自己資金「200万円未満」なのだ。

史上最低の住宅ローン金利で「借りられるから買う」人が増えているのであろう。

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