不動産経済研究所は3月16日、「2月の首都圏マンション市場動向」を発表。
- 発売2.0%減の2,598戸も都区部は39.2%増。契約率74.5%。
- グロス5,696万円、単価81.2万円、ともに都心大型発売で大幅UP。
この見出しだけでは、よく分からないので、同研究所が毎月発表している数値データをもとに、首都圏新築マンション市場動向のトレンドを可視化(グラフ化)してみた。
販売在庫、発売戸数・単価の推移(首都圏)
発売単価はここ数カ月、乱高下しながらも上昇トレンド。
遂に80万円を突破し、81.2万円に。
販売在庫は2カ月連続で5千戸超え。
発売戸数は月変動が大きい。同月比で見ないと分かりにくいので後述。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、85.5万円(12月)、84.8万円(1月)と下落の兆候かと思われたが、一気に反転して99.9万円(2月)と100万円に迫る。
平均販売価格の上昇や都区部の供給増について同社は、「即日完売した『ザ・パークハウス西新宿タワー60』の1期1次325戸、平均価格7222万円の影響が大きい」と話している(住宅新報web 3月16日 16時54分 配信)。
発売戸数(1都3県の内訳)
23区に着目すると、2月の供給戸数1,446戸は、前年同月比で39.2%の増。
以上のようにm2単価が大きく上昇したことは分かったが、在庫が2カ月連続で5千万戸超えだったり、23区の同月比の発売戸数が低い水準にとどまっていたり、マンション市場はまだまだ勢いに欠けている。
(本日、マンション広告なし)