阪神・淡路大震災が発生して1月17日で20年。
死者6,434名のうち、8割(約5,000人)が木造家屋倒壊による圧死、1割(約600人)は室内家具の転倒による圧死と推定されている。
また、神戸市長田区では、木造住宅が密集していた地域を中心に多くの建物が焼失したのは当時の映像でご記憶の方も多いだろう。
阪神・淡路大震災からの教訓から得られる、家族を守るための対策は3つ。
- 木密地域(木造密集地域)から脱出する
- 家具の転倒防止・配置見直し
- わが家(戸建)の耐震診断をする
以下、効果の大きい順に説明しよう。
木密地域(木造住宅密集地域)から脱出すること
東京都が3年前(平成24年1月)に公表した「木密地域不燃化10年プロジェクト 実施方針」に掲載されている木造住宅密集地域の図を見ると、山手線外周部を中心に広範に分布している状況が分かる(次図参照)。
実施方針によれば、特に甚大な被害が想定される整備地域を対象に、不燃領域率を 平成 32年度までに 70%に引上げる(平成18年度断面では56%)計画となっている。
それはそれでドンドン進めていただきたいのだが――
もし、現在あなたが木密地域に住んでいるのであれば、お役所仕事がキチンと成し遂げられるまで木密地域に留まっている必要はないだろう(もちろん、移転先はフトコロ具合との相談にはなるが)。
Googleが昨年の8月29日に発表した「Google 防災マップ」を使えば、東京都が中心だが、次の7種類の地図情報を得ることができる。
自分が住んでいる地域の「火災危険度」や「建物倒壊危険度」をシッカリ確認しよう。
- 全国―避難所情報
- 東日本―公衆電話・特設公衆電話
- 東京都―避難場所
- 東京都―地区内残留地区
- 東京都―火災危険度
- 東京都―建物倒壊危険度
- 東京都一災害時活動困難度を考慮した総合危険度
家具の転倒防止・配置見直し
転倒した家具に圧死されないように、消防庁の「地震防災マニュアル」に事前の対策が記されている。
- タンスや棚はL型金具などで壁の桟や柱に固定する。
- 寝室や子供・高齢者の部屋、出入口付近にはできるだけ背の高い家具は置かない。
- 就寝位置を家具から離したり、転倒しにくい側方とする。
わが家(戸建)の耐震診断をする
日本建築防災協会のホームページ上で「誰でもできるわが家の耐震診断」ができるので自己評価してみよう。
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