選手村予定地の近くに建つ、大規模な超高層マンション。
物件概要
【予告広告】銀座一丁目駅直通4分、駅徒歩12分。総戸数1,084戸、48階建。販売戸数/未定、1LDK(42.53m2)~4LDK(121.16m2)。販売価格/未定。平成29年5月竣工(本チラシ掲載日の2年4カ月後)。
本日のマンションの折り込みチラシは7枚。久しぶりの3枚超え。
中でも目立つのが、この大規模な超高層マンションのチラシ。
新聞全紙大という大きさに加え、オモテ面は縦使いでマンションの外観CGと敷地のみが描かれているからだ(周辺環境は描かれず、上空には気球と飛行船とカモメの群れ、下部にはクジラがメルヘンタッチで描かれている)。
さて、2020年東京オリンピックの開催の前年に竣工予定の予定のこの大規模マンション。
土地の取得価格(都有地の落札額90億3500万円 2012/11/19日経)もさることながら、今後の資材費、人件費の高騰(職人の確保難)にどこまで対応できるのか。
また、駅徒歩12分という微妙な距離。
都でBRT(Bus Rapid Transit)が計画されているが、このマンションの近くを通るのか、いつ完成するのか、といったところも販売価格に大きく影響するであろう。
Linha Verde Curitiba BRT Brazil
舛添知事定例記者会見(平成26年8月29日)を読むと、舛添知事はBRTに対して、かなりの力の入れようであることが分かる。
【記者】
東京MXテレビの朝倉です。このBRTについてお伺いしたいのですが、今、メリットとして、時間が正確であり大量に輸送できることが一般的なメリットとして上がったんですが、この場所にBRTを走らせることのメリットというか、都民に対する意味合いというと、どういう点があると思われますか。
【知事】
(前略)その後、MICEがあったり、それからオリンピックの後、今でもそうですけれど、豊洲あたりを見ても、どんどんマンションが建っています。有明を含めて。そうすると、人が住むということは、その人たちの移動の足を確保しないといけない。だから、既にそういう意味で、急いでやらないといけない。スピードが必要ですよということが最大の問題であって。しかも、今、バスを走らせると申し上げたけれど、極端に言えば、バスストップがたくさんありますね、停留所。既存の停留所を使ってやれば良い話ですね。だから、早急な対応が必要だということで、このBRTということに注目すると、それが一番のセールスポイントだと思います。
【記者】
確認なんですが、これはオリンピック終わってからも、当然その後もこの交通機関・・・。
【知事】
むしろ、その後の需要を見通してということです。例えば、選手村をどうするかだけれども、他の国の例だと、選手村は全部マンションに変わるわけですね。そこに一大コミュニティーができるわけです。そうすると、先ほどの地図で見てわかるように、やはり足がない。都心から必要ですから。それで、地下鉄もあるかもしれない、その他の鉄道というのもあるかもしれないけれども、やはり、このバスの、BRTの利便性があると、そのように思います。
ちなみに、中央区でも「基幹的交通システム部会」などで、BRTの検討がなされいる。今後、東京都との綱引きが難しそうだ。
このマンションの外構計画を担っているのは、(株)オリエンタルランド(東京ディズニーランドや東京ディズニーシーを運営している企業)。
ディズニーの魔法でBRTをマンションの近くまで引き寄せ、マンション購入者を喜ばせることはできるか――。
(本日、マンション広告7枚)