不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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デング熱 蚊はマンションの何階まで飛んでくるか

かとり
デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介されるデングウイルスの感染症。
新宿中央公園や代々木公園、明治神宮外苑や外濠公園、明治神宮外苑の近くのマンションに住む人は、ウイルスに感染した蚊が飛んでこないか気になるところだろう。


蚊の飛翔能力はどの程度あるのか?
養老孟司が館長を務めている昆虫研究所が運営しているサイト「ムシテックワールド」のFAQには次の記載がある。

種類によっても違いますが、下水道などで発生するチカイエカの場合、通常、マンションの3階ぐらいまでが限界でしょう。
蚊は建物の壁面に沿って上がってきますが、上にいくにつれてだんだんと少なくなり、3階ぐらいまででほとんど見られなくなります
ただし、最近では屋上緑化などをして水周りがマンションの上にもあるケースも多く、この場合は下に降りてくることがあります。
エレベーターのそばに水たまりや排水口などがあれば、蚊がまぎれこんでくることも考えられます。
蚊の飛行高度1 - 昆虫研究

蚊の飛翔高度は、3階ぐらいまでが限界だという。
ネットをググってみても「3階ぐらいまでが限界」という情報が多い。
ただ、その根拠は示されておらず、7階にも蚊がいたとか、10階にも蚊がいたとかいう経験からくる話も多い。


さらにネットで調べていくと、今から60年前に発表された「蚊の垂直飛翔能力について」(←リンク切れ)という論文を発見!
1957年に「蚊の生態学的研究」で第3回衛生動物学会賞を受賞された中田五一氏(京都市衛生研究所)の論文だ。
1954年の8月3日から8月17日(2週間)にわたって、京都放送局のアンテナ鉄塔に、ライトトラップ1台を取りつけ、地上5mから出発して、毎夜5mの間隔で次々に高めて、最高48mに及ぶ間の各高さで、終夜連続で蚊の採集が行われたもの。
5mから45mに至る9回の採取で3属10種503個体の蚊が採れたが、48mの層では1個体も得られなかったとして、次の結論に至っている。

地上15m附近までは、たいていの種類の蚊が飛来すること、25m層においても尚多くの種類の蚊が飛上し得ること、35m附近でも尚蚊の活動範囲とみなし得ること、40m以上になるときわめて少くなるが、それでも蚊の飛来する場合があり得ること等の一般傾向を認めて差支えないであろう。

この結果をマンションの高さに読み替えると、12階(高さ35m)付近までは蚊の活動範囲であり、13階(高さ40m)になると極めて少なくなり、16階(高さ48m)になると蚊は飛んでこないということになる。


ただ、このフィールド調査結果は、蚊の垂直飛翔能力の話であって、途中に羽根を休める場所が多いマンションであれば、もっと上の階まで到達することができるのかもしれない。
もっといえば、エレベーターに乗った人の背中にとまっていれば、超高層マンションの最上階まで到達することは可能だろう。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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