コンプリートガチャ違法問題で打ち出の小づちを失った、株価下落中のグリー(GREE)。
事業領域の拡大、新規サービスの創出として、今年に入ってから立て続けに異業種参入サイトを立ち上げている。
uttoku(2014年5月リリース)
ハイブランドのバック類を中心としたブランド品買取サービス。
Tonight(2014年7月リリース)
スマートフォンに特化したホテル直前予約アプリ。
あんしんリフォームいえプラス(2014年7月リリース)
定額固定料金型のオンライン工務店マッチングサービス。
スマートシッター(2014年8月リリース)
家庭と信頼できる保育者をつなぐ、居宅訪問型保育としての子育て支援サービス。
介護のほんね(2014年8月リリース)
口コミで探せる介護施設の検索サイト。
7月にリリースした「いえプラス」に続き(グリーもソニーも本業がイマイチなので不動産業界に参入?)、不動産業界参入の第2弾――今月12月10日に発表されたのが不動産売買の情報サイトietomo (いえとも)だ。
広告主は掲載された物件の売買が成立するまでは広告費を要しない完全無料とする成約課金型であることと、購入者は成約時に必ず3万円以上のお祝い金がもらえるのが売りだ。
「一般的に不動産会社が情報サイトに物件情報を掲載する際や反響(問い合わせ)があった場合に広告費が発生する仕組みであることが多く、成約しづらい物件情報が掲載されにくい傾向にある」ので、成約課金型とすることで、各不動産会社が掲載可能な全ての物件情報を掲載できる環境を整えることができるというグリーの説明。
掲載料金が無料となることで、成約しづらい物件情報(≒どうしようもない物件)がドンドン集まってくることはないのか?
「3万円以上のお祝い金」目当てに、どうしようもない物件に引っかかるような人は、そんなに多くはないだろう。
そもそも「3万円以上のお祝い金」の原資は、不動産会社の広告掲載料。元をたどれば、自分のフトコロ(マンションの購入金額の一部)から出ているのだぞ。
どうして成約お祝い金がもらえるのですか?
ietomo(いえとも)では不動産会社よりいただく広告料の一部を「成約お祝い金」としてお客さまに進呈いたします。
(以下省略)
「成約課金型」「3万円以上のお祝い金」という奇策、吉と出るか凶と出るか。
(本日、マンション広告なし)