中国人が都心のマンションを買い漁っている(日刊現代ニュース8月19日)とか、高級タワマン住民が激白 都心湾岸エリアが中国人に占領される!?(ライブドアニュース 9月14日)とか、面白おかしく記事にされているのだが、これらはいずれも限られた情報でしかない。
残念ながら、外国人が東京のマンションを買いあさっていることが分かる公的な統計データはない。ただ、23区においては、外国人が増えてきた実感がある。
そこで、東京都のホームページで公開されている外国人登録者数1979年から2014年までの時系列データ(各年1月1日現在)をグラフ化してみた。
こうしてみると中国(中国と香港のほか、台湾を含めた地域一帯に居住する中国人)だけが急激に増えてきている様子がよく分かる。
また、2011年の東日本大震災以降、増加が止まっているのが興味深い。
では、この中国人は、都内のどのあたりで増えているのか?
同じデータを使って、1985年以降の変化を地図に落としてアニメーション化してみた。
今から30年前(1985年)、2,000人を超えていたのは新宿区(2,730人)と豊島区(2,247人)だけ。
2000年には都心部を除き23区全体に急激にその数が増加している。このとき、新宿区(6,764人)と豊島区(6,889人)だけが6,000人を超えている。
また、このころから江戸川区の中国人の数が急増し始めている。
そして、2014年には、新宿区(12,713人)、豊島区(11,584人)、江戸川区(11,379人)、江東区(10,840人)の4つの区が1万人を超えている。
中国人の絶対数ではなく、人口に占める中国人の割合もアニメーション化してみた。
1991年に入り23区外の武蔵野市(0.5%)に広がり始め、2000年以降、京王線に沿って西側に拡大していく様子が分かる。
なお、1都3県の中国人、在留韓国・朝鮮人のアニメーションに関心がある方はこちらをご参照。
(本日、マンション広告なし)