東京オリンピック選手村建設予定地の近くに建設中の地上52階建ての免震ツインタワー・マンション。
物件概要
【第2期 先着順】六本木駅直通16分、駅徒歩9分。総戸数1,450戸(住宅)、SOHO216区画、その他店舗2区画、52階建。販売戸数80戸、1LDK(44.85m2)~4LDK(102.19m2)。販売価格5,180万円~11,880万円。平成27年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の10カ月後)。
- ※3月22日(土)、4月11日(金)、5月2(金)日、10月11日(土)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシのオモテ面に「第2期モデルルームオープン」の文字。
チラシ裏面の「物件概要」に目を凝らすと、「第2期先着順」で80戸の販売が開始されたことが分かる。
総戸数1,450戸の超大規模タワーマンションにしては、第2期の販売戸数がたったの80戸というのは少なくないか。
2020年の東京オリンピック向けて、建設バブル気味の湾岸エリアのタワーマンション。
中国人が都心のマンションを買い漁っている(日刊現代ニュース8月19日)とか、東京湾岸「タワーマンション」地帯は廃墟化する可能性が高い!?(日刊SPA! 10月28日)とか、もはや一般のサラリーマンには手が出ない高額なタワマンを、マスコミは面白おかしく伝えている。
で、このマンションの人気のほどは、どうなのか?
物件の人気度を推測する手掛かりとして、日本最大の新築マンション口コミ掲示板(マンションコミュニティ)の情報を利用する方法がある。
この物件の投稿数(1週間当たり)の推移を可視化してみる方法だ。
第1期1次(販売戸数300戸)の登録受付期間(5/6-5/9)に、最初のピークが見られる。
その後、9月末までジリ貧状態だったのだが、10月4日(土)・5日(日)に再びピークが立つ。
なぜ、4日(土)・5日(日)の週末にピークが発生したのか?
プレスリリースがあったワケでもないし、第2期の販売が開始されたワケでもない。
この時期の投稿内容を読んでみると、営業担当がどうだとか、高いとか安いとか、中国人がどうだとかこうだとか、たわいのない議論の応酬が続いていることが確認できる。
一般の人というよりも、業界関係者らのネガティブな意見で盛り上がり、投稿数が極端に増えたような印象だ。
一般のサラリーマンには手が出ない高額なタワマンの掲示板にわざわざ投稿するのは、冷やかしか、業界関係者くらいなのであろう。
このピークの投稿数1,200件(1週間あたり)は、どの程度のものなのか。
他の大規模タワーマンション(2物件)の投稿数のピーク(600件と800件)と比べても(下図参照)、このマンションのピーク投稿数1,200件の多さが際立っている。
しかも、プレスリリースなどの販促イベントとは無関係で、かつ週末のピークの発生。
暇を持て余した営業マンの投稿か――。
プラウドタワー東雲キャナルコート
(総戸数600戸、52階建、平成24年12月竣工済み)
2月19日の週に増加し始めた投稿数は、3.11とは関係なく3月5日の週には減少。 その後、8月下旬頃までは投稿数は少ない状態が続いていた。
ところが、9月に入ってから、販促が加速(チラシ頻度が増加)したのと呼応するかのように、投稿数が急上昇している。
SKYZ TOWER&GARDEN
(総戸数1,110戸、44階、平成26年8月竣工済み)
最初の広告が出たのが前年の11月15日。
その後、徐々に投稿数が増加し、1月30日のプレスリリースでピークを記録する。
その後の4カ月間ほど、400件〜600件の間を行き来するも、5月から減少を始める。
7月29日(月)の第1期1次(470戸)の抽選に向けて盛り返す。
(本日、マンション広告2枚)