不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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東京から富士山はどのように見えるのか

今年の6月に世界文化遺産に登録された富士山。
「静岡県観光協会によると、県内のホテル・旅館の年末年始の予約は好調で、市内の山から富士山が望める伊豆の国市周辺は予約率90%超の日が10日に達する」(日経新聞12月28日)という。


わざわざ静岡まで出向かなくても「棟から富士山が見える」と謳っているマンションがある。
SUUMO(スーモ)に登録されている1都3県のマンションを調べてみると、全1,043物件のうち、「棟から富士山が見える」のは78物件、7%(2013年12月31日現在)。
都県別でみると、富士山に近い神奈川県よりも埼玉県のほうが「棟から富士山が見える」物件の割合が高くなっている(次図参照)。
神奈川県よりも埼玉県の物件ほうが、「富士山が見える」という希少性が売りになるということなのか――。
棟から富士山が見える新築マンション


東京から富士山が見えるといっても、実際に見えるのは大気中の水蒸気が少ない冬場だ。
東京都環境局のサイトに、過去21年間(平成4年度〜平成24年度)の「富士山が見えた日数」が数値データとして掲載されていたので、グラフ化してみた。
月に15日以上富士山が見えるのは12月と1月だ。
都庁舎から富士山の見えた月別日数


東京から富士山はどのように見えるのか
たとえ「棟から富士山が見える」マンションに住んでいなくても、お茶の間にいながら富士山を見ることができる。
東京都庁31階に設置されたライブカメラから、現在の富士山の映像を見ることができるのだ。
都庁舎(31階)からの映像


また、羽田空港国際線ビル駅に設置されたライブカメラからも富士山の映像を見ることができる。
羽田空港国際線ビル駅に設置されたライブカメラ


筆者もこの冬、特に早起きして、東京から富士山を撮影してみた。
富士山も手前の建物も逆光にならないように綺麗に撮れるのは、早朝のまだ太陽高度が低いうちだからだ。
富士山と建物
一富士二鷹三茄子。
皆さまが良い初夢を見られますように。
それでは良いお年を!


「富士山が見える」ライブカメラのリンク集(全国)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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