不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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震災後、防災PRに舵を切ったチラシ


本日、マンション広告4枚。

【第2期 本広告】有楽町駅直通5分、駅徒歩4分。総戸数180戸(191戸から180戸に変更された)、14階建。販売戸数14戸、2LDK(66.10m2)〜3LDK(100.98m2)。販売価格5,130万円〜1億450万円、最多価格帯6,100万円台(2戸)。平成25年3月28日竣工(本チラシ掲載日の1年9カ月後)。

  • ※10年10月8日(金)・12月3日(金)の物件と同じ。

11階建・築27年の賃貸マンション跡地に建てる大規模マンション。


B3判のチラシのオモテ面。川辺沿いの開けた眺望を予感させる上層階のCG。
震災前に見た前回のチラシ 12月03日(金) ペンは顔よりも強し! 旬な作家を起用したチラシでは、直木賞作家の石田衣良氏の写真入りで、描き下ろしエッセイ「私と○○(=物件が建つ地名)」をWEBで宣伝していたのに――
本日のチラシには、石田衣良氏のことは全く掲載されていないし、物件サイトのトップページにも石田氏のことは載っていないし、リンク先の案内もない。
ただし、「石田衣良 書き下ろしエッセイ」で検索すると、見ることはできる(6月25日現在)。


その代りに大きく登場したのは、チラシ裏面の防災PRだ。

  • 外部、共用部、専有部。そのすべてに安心の対策を。
    • 火災報知設備
    • スプリンクラー(11階以上)
    • 安全装置付きガスコンロ
    • 家具転倒防止下地
    • 耐震枠玄関ドア
    • 足元灯
    • 耐震ラッチ
    • 地震感知機能付きエレベーター
    • 24時間遠隔監視システム
    • 避難ハッチ

「火災報知設備」や「スプリンクラー(11階以上)」、「地震感知機能付きエレベーター」や「避難ハッチ」などは法律で設置が義務づけられているものだし、その他項目も、最近の新築マンションではほぼ標準装備といっていいだろう。

緊急地震速報システム」は普及途上。

    • 各階防災備蓄倉庫

「各階防災備蓄倉庫」は、震災以前からボチボチ見かけるようになった共用施設だ。


次の項目まで導入を謳うマンションは珍しい。

    • 各住戸に備える防災リュック
    • 浄水装置等を保管する共用防災倉庫

防災は、自助、共助、公助が基本。


「各階防災備蓄倉庫」や「共用防災倉庫」という立派なハードは備わっているものの、販売価格に大きな差(5,130万円〜1億450万円)を設けてしまったことで、将来、住民の間で「共助」力が働くのか、気になるところだ。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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