東日本大震災の前と後で、マンション選びが大きく変わるのではないか。
「マンション選びは立地選び」とはいうものの、震災前は、日当たりや交通騒音など、目の前の周辺環境に関心があった。
30年以内の発生確率が70%という、首都直下地震に対して、あまりリアルに受け止めていなかったのではないか。
約4分の3の地域が液状化の被害に見舞われた千葉県浦安市の惨状を目の当たりにして――首都直下地震が起こった場合のことを真剣に考えるようになったのではないか。
想定外な状況を回避するには、立地の吟味が必要だ。
どの地域が液状化しやすいのか?
大震災時の危険な地域はどこか?
これらの疑問にマンションの供給サイドが積極的に応えてくれるとは思えないので、以下に整理してみた。
想定外な状況を回避する、これからのマンション選び
液状化の発生の可能性の高い地域を避ける
都内で液状化の発生の可能性の高い地域は、足立区、荒川区、葛飾区、台東区、墨田区、江戸川区、江東区など、都東部に集中している。
1都3県の液状化マップは、こちら。
「総合危険度」ワースト10・ベスト10(東京23区)
都のホームページに都内5,099町丁目ごとに「建物倒壊危険度」「火災危険度」「総合危険度」の3つの危険度を5ランクに分けたエクセルデータとマップが公開されている。
- 「総合危険度」ワースト10(=危険な地域の上位10)
- 1.墨田3丁目(墨田区)
- 2.若葉3丁目(新宿区)
- 3.町屋4丁目(荒川区)
- 4.二葉3丁目(品川区)
- 5.千住柳町(足立区)
- 6.千住4丁目(足立区)
- 7.京島3丁目(墨田区)
- 8.柳原2丁目(足立区)
- 9.荒川6丁目(荒川区)
- 10.東向島1丁目(墨田区)
- 「総合危険度」ベスト10(=安全な地域の上位10)
- 1.入谷町(足立区)
- 2.神楽河岸(新宿区)
- 3.城南島7丁目(大田区)
- 4.羽田空港3丁目(大田区)
- 5.城南島6丁目(大田区)
- 6.羽田空港2丁目(大田区)
- 7.大泉学園町9丁目(練馬区)
- 8.東海6丁目(大田区)
- 9.有明4丁目(江東区)
- 10.青海1丁目(江東区)
詳しくは、こちら。
“痛勤”路線エリアを避ける
計画停電の影響による、“痛勤”状況は異常であった。
マンション選びの際に、混雑率の高い“痛勤”路線は避けるのが賢明だろう。
「東京圏」「大阪圏」「名古屋圏」の通勤電車の混雑率ランキングは、こちら。
(本日、マンション広告なし)