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新築マンション、ランキング・サイトの実態

バイク買い取り専門店「バイク王」が価格比較サイトで競争を自演していたという1月3日の朝日新聞1面のスクープ記事。

ネット上で様々な商品やサービスの価格などを比較できるサイトは近年、人気を集め、利用者数が増加している。
比較サイトの信頼性が疑問視される事態となり、消費者庁は「事実と違うことが掲載されていたとすれば問題だ。景品表示法に抵触する可能性がある」としている。



さて、マンションの比較サイト(ランキングサイト)の実態はどうなのか?
多くのサイトが価格の比較ではなく、ホームページへのアクセス数を人気ランキングの代替指標としているのが、物販比較サイトとの大きな違いだ。
マンションのランキングサイトは、アクセス数や投票数を基準にした客観性が担保された「消費者参加型ランキングサイト」もあれば、集計方法が開示されていない「勝手ランキングサイト」など様々。


規模が大きいマンションや長期間にわたって売り出されている(=売れ残っている)マンションほどアクセス数が多く(=ランキングが高く)なってしまうことはないのか?


以下に、主なランキングサイトのトップ10物件の傾向を調べてみた。


消費者参加型ランキングサイト

マンションDB(価格.com)☆☆
過去1週間のアクセスランキング。毎日更新されている。
アクセス数の多い物件がエリア別、ファミリースタイル別に掲載されている。
マンションDB
「分譲開始から本日現在までの経過日数」と「順位(ランキング)」との間に、いくぶん相関が見られる。
旬な人気物件を見極めるには、分譲開始からの経過日数が短い物件に着目するのがポイントとなろう。


日経住宅サーチ☆☆
登録物件の詳細ページへのアクセス数に応じたランキング。毎週月曜〜日曜に集計した結果が翌週月曜に表示される。
「高層・タワー」「大規模」「ペット可」など、こだわり別ランキングも掲載されている。
日経住宅サーチ
「分譲開始から本日現在までの経過日数」と「順位(ランキング)」との間に、いくぶん相関が見られる。
旬な人気物件を見極めるには、分譲開始からの経過日数が短い物件に着目するのがポイントとなろう。
また、総戸数が多いほど、順位が高くなる傾向があることも頭に入れておこう。


住まいサーフィン
マイページへの登録数が多いマンションを「人気マンション」と定義し、ベスト300物件(竣工済み物件を除く)が掲載されている。
竣工済み物件が除外されているのが大きな特徴。
住まいサーフィン
分譲開始1年前後の物件にトップ10が集中している。
竣工済み物件がランキングの対象から除外されていることを勘案すると、竣工直前までの長期間にわたって販売されている物件ほど、マイページへの登録数が多いのは自然の成り行きだ。
このサイトのランキング情報から、過去に人気があった物件を確認することはできるが、今からマンションを選ぼうとする人のお役立ち情報とはなりにくい。


マイスミ
イー・ステート・オンラインが運営するマンション購入のための口コミ評価掲示板「マイスミ」において、「マンションコミュニティ」に参加したユーザーが多い物件順にランキングされている。「直近30日間」と「累計」の2種類のランキング。
マイスミ
参加人数が極めて少ないのと、参加者の中に業者がまぎれている場合があるので、あくまでも参考までにとどめるのがよろしいかと。


ホームプラザ
月間のアクセス数を基準に、「人気マンションランキング」「駅徒歩5分以内の人気マンションランキング」「完成済みの人気マンションランキング」で表示されている。




勝手ランキングサイト

HOME'S
以前の記述によれば、「直近一週間で注目を集めたマンションをオリジナルの集計方法でエリア別に表示」されているとされていたのだが、現在は月間ランキングになった?
いずれにせよ、“オリジナルの集計方法”が不明。
HOME’S


メジャーセブン
メジャーセブンサイトの各種数値から独自の計算式で月間のランキングが表示されている。
メジャーセブンとは、住友不動産、大京、東急不動産、東京建物、藤和不動産、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所の8社。“独自の計算式”が不明。



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(本日、マンション広告なし)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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