不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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“子育てに便利そうな施設”てんこ盛り物件の裏側

線路に南面した敷地に建つマンション


本日、マンション広告3枚。

【第2期 予告広告】大手町駅直通25分、駅徒歩7分。総戸数304戸、15階建。予定販売戸数35戸、2LDK(65.11m2)〜4LDK(93.47m2)。予定販売価格3,400万円台〜5,900万円台、予定最多価格帯3,900万円台。平成22年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の当月)。

大規模開発エリアに隣接する敷地に建つ、大規模マンション。


新聞半紙大のチラシ。
オモテ面には「健康・医療・保育・住宅」の複合開発の街づくりが謳われている。

  • 大型スポーツクラブ
  • クリニック併設
  • ○○区認可保育所併設
  • 一時託児施設

チラシ裏面の「物件概要」に目を凝らすと、「認可保育所はマンションにお住まいの方が優先的にご利用いただけるものではありません」と、一応の断りが記されている。


「大型スポーツクラブ」や「クリニック」は、特にマンション住民専用というわけではないが、すぐ近くにあるので便利と言えば便利。


“子育てに便利そうな施設”ばかり目が奪われがちだが――マンションは立地がすべて。
線路に南面した敷地に建つマンションであることに留意する必要がある。


南向き住戸の間取り図を見ると、リビングの窓は、防音性能の高い2重サッシを意味する2重線で描かれていることに気が付く。
たとえ開閉の煩わしい2重サッシによって電車の騒音が低減できたとしても、春・秋の気候の良いシーズンに窓を開け放って心地よい自然の風を感じて過ごすことはできないだろう。


西向きの住戸はといえば、夏は西日で部屋がうだるような暑さになってしまうことに要注意。


グーグルマップで敷地周辺を調べてみると、敷地の南側に送電鉄塔がそびえていることに気が付く。


このように、あまり恵まれていない立地環境をカバーすべく、“子育てに便利そうな施設”てんこ盛りのマンションができたのではないだろうか・・・・・・。

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例えば、マンション棟内のどのポジションの住戸がいいのか?

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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