UR都市機構のニュータウンエリアに建つ、駅から遠い大規模マンション。
【先着順】後楽園駅直通14分、駅徒歩20分。総戸数250戸、15階建。販売戸数22戸、3LDK(79.31m2)〜4LDK(115.61m2)。販売価格3,480万円〜4,450万円、最多価格帯3,600万円台(4戸)。平成23年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の半年後)。
- ※1月15日(金)の物件と同じ。
B4判チラシのオモテ面の気になるキャッチコピー。
おかげさまで、第1期・第1期2次 連続 即日完売
本当に“即日完売”したのか?
リクルート社のフリーマガジン「SUUMO新築マンション(首都圏版)」のバックナンバーをひも解いてみた。
この物件の予告広告が、初めてSUUMOに掲載されたのは昨年の12月8日。今から8カ月も前。
その2週間後の12月22日の予告広告では、2月上旬に「本広告」を出す旨が記されていた。
ところが、2月9日号(2月上旬)では、「本広告」を出す時期が2月下旬に先送りされている。
なんだ、かんだで、最終的に第1期の「本広告」が出たのは、6月15日号。
最初の予定(2月上旬)から、4カ月も遅れている。
ちなみに、このときの広告では、第1期として販売戸数30戸、先着順として13戸という二本立てで販売されている。
では、この第1期で発売された30戸が、“即日完売”したかというと――
翌週(6月22日)の広告では、販売戸数が先着順43戸となっている(前の週の「第1期30戸」と「先着順13戸」の合計とピッタリ一致している)から、“即日完売”していなかったのではないのか、という疑念が浮かぶ。
仮に、SUUMOに掲載するタイムラグが原因で、先着順43戸(=第1期30戸+先着順13戸)という変則的な広告であって、実際には“即日完売”していたとしても――
「本広告」を出す時期を4カ月も遅らせたという観測事実を鑑みれば、“即日完売”できる見通しが得られた段階で「本広告」を出したという販促ワザが用いられたと見るべきだろう。
(本日、マンション広告3枚)