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参院選に向けて、民主党と自民党のマニフェストがホームページにアップされているので、住宅関係について、両党の政策を比べてみた。
大きく分けると次表のように整理できる。
項目 | 民主党 | 自民党 |
産業面 | 住宅などの新たな成長産業 | 国産木材の利用促進 |
エコ | エコ住宅などの普及支援 | エコハウス化の加速 |
少子高齢化 | 少子高齢化に対応した公的賃貸住宅 | ライフステージに応じた住まい方を推進 |
以下に、もう少し詳しくみてみよう。
まず、自民党。
- 国産木材の利用促進
- エコハウス化の加速
- 2030年までに新築公共建築物でのエコハウス化の実現を目指し、建築物のゼロ・エミッション化を加速するとともに、断熱住宅を新築住宅の80%にするなど住宅等の省エネ化(エコハウス化)を加速します。
- 住宅の資産価値を高め、ライフステージに応じた住まい方を推進
- 住宅ストックを重要な国富として位置づけ、総合的な住宅稜制・融資等支援制度、規制緩和等を通じ、住宅を資産として残せる「ストック社会」を実理します。
- また、少子・高齢社会に対応し、子育て世帯や高齢者等か安心して生活できるよう、子育て施設やケア施設と住宅の併設・近接を推進するとともに、安心して生活できる賃貸住宅や2世帯・3世帯住宅の供給を推進します。
次に民主党。
- 住宅などの新たな成長産業
- 住宅のバリアフリー・耐震補強改修支援などにより潜在需要を掘り起こします。
- グリーン・イノベーション
- エコ住宅などの普及支援
- 住宅エコポイント
- エコリフォーム又はエコ住宅の新築をした人が様々な商品・サービスと交換可能なエコポイントを取得できる「住宅エコポイント制度」を創設しました。
- 少子高齢化に対応した公的賃貸住宅
- 高齢者や子育て世帯への支援施設などを併設する公的賃貸住宅の整備に対する支援制度の対象に医療施設の併設を追加しました。
両党の政策にそれほど大きな違いは見られない。
それよりも、民主党が衆議院選の「マニフェスト2009」で掲げていた次の内容が、今回の参院選「マニフェスト2010」では、ほとんど触れられていないのが気になるところだ。
※民主党(マニフェスト2009からの抜粋)
■環境に優しく、質の高い住宅の普及を促進する
- 【政策目的】
- 住宅政策を転換して、多様化する国民の価値観にあった住宅の普及を促進する。
- 【具体策】
- リフォームを最重点に位置づけ、バリアフリー改修、耐震補強改修、太陽光パネルや断熱材設置などの省エネルギー改修工事を支援する。
- 正しく鑑定できる人(ホームインスペクター)の育成、施工現場記録の取引時の添付を推進する。
- 多様な貸賃住宅を整備するため、家賃補助や所得控除などの支援制度を創設する。
- 定期借家制度の普及を推進する。ノンリコース(不遡及)型ローンの普及を促進する。土地の価値のみでなされているリバースモーゲージ(住宅担保賃付)を利用しやすくする。
- 木材住宅産業を「地域資源活用型産業」の柱とし、推進する。伝統工法を継示する技術者、健全な地場の建設・建築産業を育成する。
日本の居住環境をより良くしたい。
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http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/flats/20100621