不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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今年の“販促ワザ”大賞は「価格改定」


本日、マンション広告なし。

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マンション市況最悪の時代、消費者をなんとかしてモデルルームに呼び寄せようと、次から次へと編み出される掟破りの“販促ワザ”。
この1年間の主な“販促ワザ”を拾ってみた。


今年の「販促ワザ大賞」は、幾度も目にした「旧価格を併記していない『価格改定』」あたりか。

02月06日(金) 「モデルルーム使用予定住戸」は手の込んだ販促ワザ
モデルルームに名を借りた、値下げ販売。
すでに高値で契約した人に対しては、「今回はモデルルームに使用したから、3割安くなっているんですよ」と言い訳できる。

02月24日(火) 総額2億円分プレゼント、値引き率に置き換えてみると
4,000万円の住戸の場合、1等1,000万円の割引券が当たれば25%の値引き。4等200万円の割引券だと5%の値引きに過ぎない。
「総額2億円分」のキャンペーンを打てば、大幅な値引きを迫られることなく、そこそこの値引きで売れ残り物件をさばけるというデベロッパーの思惑。

05月15日(金) 「家具付き」「抽選」の販促ワザ
販売対象5戸のうち、わざわざ3戸だけを家具付きで「抽選」にするという煽り(あおり)広告。
「家具付」ということになると、どこかのモデルルームで使い回された家具なのか、あるいは今回のキャンペーン用に調達された安物の家具なのか・・・・・・。

06月07日(日) 遠いほうの駅名をマンション名に使用するのは売主都合
ネームバリューのある遠いほうの駅名(□□)をマンションの名称に用いることで、住民の満足感(優越感)を高める効果があるかもしれないが、どちらかといえば売主の一時的な販促都合ではないか。
マンションに長く住み続ける住民にとっては、知り合いを呼ぶうえでも、宅配便の誤配防止のうえでも、マンション名は所在地の名称と一致させておいたほうがメリットが多いように思う。

06月13日(土) 旧価格を併記していない「価格改定」は“販促ワード”
チラシの端から端まで、目を皿のようにして探したが、改定前の価格など、どこにも記載されていない。
旧価格を併記せずに、「価格改定」という表現だけで、安さを演出しようというのは悪質ではないか。

07月31日(金) 「会員限定」「優先」は、“販促ワード”
この物件のホームページを確認してみると、「会員募集中」と書かれている。
ということは、今から入会して、この“会員限定優先分譲”住戸を手に入れることは、誰にでも可能ということになる。

08月07日(金) 「期」と「次」の混在は、売主都合の“販促ワザ”
「期」だけだと「2期」「3期」と数字が進むにつれて、売れ行き不振状況がバレバレ。
「期」と「次」をうまく組み合わせることで、売れ行き不振状況をカムフラージュすることが可能となる。

10月10日(土) 最も見栄えのする間取り図だけを掲載したチラシ
7種類ある間取り図の中から、最も見栄えのする間取り図1枚だけを掲載するのは“販促ワザ”のひとつ。

10月16日(金) 最終期2戸を抽選とした意図は―
第3期の6戸は「先着順」だったのに、最終期の2戸については登録受付したうえで、抽選ということになっている。
最終期の2戸をサッサと先着順で売り切ってしまわないのは、なんとも不自然。

10月23日(金) 「無料シャトルバス」は、ダブルでお得ではないと思う
このエコの時代に「駅徒歩15分」のためにワザワザ「無料シャトルバス」を走らせるのは、なぜゆえか?
毎日1.3kmを歩ける健康づくりの機会を放棄し、管理費垂れ流しの「無料シャトルバス」を選択するのは、ダブルでお得ではないと思う。



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