不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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“使い捨てマンション”の行く末

新築マンション坪単価の推移(千葉県△


本日、マンション広告3枚。

東京駅直通25分(快速利用)、駅徒歩10分。総戸数315戸、38階建。平成21年7月15日竣工済み(本チラシ掲載日の2カ月前)。

  • 【第4期先着順】販売戸数18戸、3LDK(75.82m2)〜4LDK(118.56m2)。販売価格3,740万円〜7,140万円、最多価格帯4,400万円台(3戸)。
  • 【先着順】販売戸数11戸、2LDK(65.37m2)〜4LDK(118.56m2)。販売価格2,600万円〜7,100万円、最多価格帯4,400万円台(2戸)。
  • ※07年6月2日(土)・6月30日(土)、08年6月6日(金)、09年5月8日(金)の物件と同じ。

定期借地権付きの超高層マンション


「第4期新発売」を謳うB3判のチラシ。
超高層マンションとはいえ、人気がいまひとつなのは、定借マンション(=使い捨てマンション)であるがゆえか。


毎月14,010円〜25,400円の地代を払わなければならないので(しかも3年ごとの改定条項あり)、借家住まいの感覚を脱し得ないと思うのは筆者だけか。


定借マンションだから安いのかといえば――。
この物件の周辺価格の相場を、マンション選び!価格チェック で確認すると、180.6万円/坪(09年7月時点)。
本物件の131万円/坪〜199万円/坪は、必ずしも安いとはいえなさそうだ。


51年後に更地にして返還する義務があるので、その時に経済的な余裕がない人はどうすればいいのか。
仮に経済的な余裕があったとしても、80代で引っ越しをするのは、とても辛いと思う。


エコロジーにも反するこの“使い捨てマンション”の行く末を憂う。

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