不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「近日竣工」という怪しげなキャッチコピー


本日、マンション広告1枚。

大手町駅直通15分、駅徒歩15分。総戸数48戸、12階建。平成21年8月下旬竣工予定(本チラシ掲載日の1カ月前)。

  • 【先着順】販売戸数3戸、2LDK(71.12m2)〜4LDK(88.20m2)。販売価格4,170万円〜5,360万円。
  • 【第1期】販売戸数11戸、2LDK(71.12m2)〜3LDK+S(88.20m2)。販売価格4,290万円〜5,560万円。
  • ※08年10月03日(金)、09年7月31日(金)の物件と同じ。

流通センターの資材置き場跡地に建つ、中規模マンション。


B4判チラシのオモテ面の怪しげなキャッチコピー。

  • 近日竣工
  • さりげない気品を漂わせながら、堂々とした佇まいを見せる○○(=物件名)。
  • 完成を目前に控え、間もなくその全貌を公開いたします。

このキャッチコピーのどこが怪しげなのか分かるだろうか?
チラシ裏面の「物件概要」には、「竣工予定日/平成21年8月下旬予定」となっている。
本日は9月20日。
竣工予定日とされた「8月下旬」を既に1カ月近く経過しているぞ!


売主は、次に示す「不動産の表示に関する公正競争規約」第24条をよく読むべし!

第24条(表示の修正・取りやめ及び取引の変更等の公示)
事業者は、継続して物件に関する広告その他の表示をする場合において、当該広告その他の表示の内容に変更があったときは、速やかに修正し、又はその表示を取りやめなければならない
※第2項は省略。

本当に「近日竣工」であるならば、「竣工予定日/平成21年9月○日予定」と訂正すべきだが――。
現場を見る限り、既に植栽工事も完了し、いつでも入居可能な状態になっている。
「近日竣工」というキャッチコピーは、竣工済みという事実をカムフラージュするための“販促ワザ”ではないのか?


仮に、まだ竣工していないとすれば、竣工日が当初予定よりも1カ月ズレ込むという、工程管理能力の問題が浮上してくる。
どちらにしても、消費者にとっては信頼のおける売主とはいえないのではないか。

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