不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「グリーンチェーン認定/レベル2」をひも解けば―


本日、マンション広告3枚。

【第1期3次予告広告】秋葉原駅直通25分、駅徒歩14分。総販売戸数310戸(総戸数315戸のうち5戸は分譲済)、地上14階建・地下1階。予定販売戸数15戸、3LDK(75.72m2)〜4LDK(100.02m2)。予定販売価格2,560万円〜4,060万円、予定最多価格帯2,700万円台(5戸)。平成21年12月下旬竣工(本チラシ掲載日の4カ月後)。

  • ※7月11日(土)の物件と同じ。

千葉県郊外に建つ大規模マンション。


B4判チラシの裏面に、双葉をデザインした緑色を基調とした、見慣れない「グリーンチェーン認定」マークと注釈。

都市機能を開発しながら、街全体に森を生み出す、「○○市グリーンチェーン戦略」。
△△(=物件名)は、緑豊かな植栽計画で○○市グリーンチェーン認定レベル2を取得しました。

「認定レベル2」を取得したといわれても、最高レベルがいくつなのか? そもそも「○○市グリーンチェーン」の制度自体の説明もないので、判断のしようがないではないか!
忙しい読者のために、詳細を調べてみた。


「グリーンチェーン」という言葉は○○市長の発案。
「良好な景観の形成を図り、ヒ−トアイランド現象の抑制及び地球温暖化の防止に寄与するために、開発事業における緑地化及び環境に配慮した整備の水準を認定することにより、開発事業者等の自主的な取り組みを促進し、もって、緑の豊かな環境を実現することを目的とする(○○市グリーンチェーン認定実施要項/第1条)」として、平成19年10月1日に施行された制度。


○○市の取り組みを○○市だけに留まらず、全国にも拡げることを目的に「グリーンチェーン推進ネットワーク」まで設立されている。
グリーンチェーン推進ネットワークの正会員になれば、「戸建住宅」「集合住宅」「商業・業務・行政の施設など」を対象に、グリーンチェーン認定を申請することができる。


で、肝心の認定レベルの内容はといえば――。
認定レベルは、「認定レベル1☆」「認定レベル2☆☆」「認定レベル3☆☆☆」の3段階。
「認定レベル3☆☆☆」が最高レベルだ。


細かい点を端折れば、集合住宅(=マンション)で認定レベル1を取得するためには、たとえば緑化率20%以上が必要。


これが、認定レベル2になると、緑化率30%以上が認定条件となる。
さらに、認定レベル3になると、「緑化率30%以上」を満たすだけでなく、「断熱性能が次世代省エネ基準を満たすこと」や「住戸内通風のために、2方向の開口を設けること」が必要となる。
だから、「認定レベル2☆☆」を取得している本物件は、緑化率30%以上は満たすものの、断熱性能や通風性能は特に高いというわけではないということが分かる。

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