【本広告】大手町駅直通16分、駅徒歩10分。総戸数25戸、11階建。販売戸数16戸、1LDK+S(57.41m2)〜3LDK(75.37m2)。販売価格2,950万円〜4,690万円、最多価格帯4,690万円台。平成21年12月下旬竣工(本チラシ掲載日の4カ月後)。
- ※6月13日(土)、6月20日(土)の物件と同じ。
環七沿いに建つ小規模マンション。
B3判チラシのオモテ面に安さを演出する怪しげなキャッチコピーが躍る。
- 新販売価格 1LDK+S/57.41m2
- 2,950万円
- ※モデルルーム使用住戸の為特別価格で登録抽選住戸となります。
「新販売価格」を謳うものの、「旧販売価格」のほうは、どこにも見当たらない。
旧価格を併記していない「価格改定」キャッチコピーは、「二重価格表示」ルールの抜け穴狙いの“販促ワード”であると指摘済みだ(旧価格を併記していない『価格改定』は“販促ワード” )。
この物件では、旧価格が掲載されたり(6月20日のチラシ)、掲載されなかったりと、方針がブレまくり。
一般の人には、販売価格がどのように変わっているのか全く分からないだろう。
そこで“新販売価格”と謳われている202号室(1LDK+S/57.41m2)について、『マンション・チラシの定点観測データベース』を使って、過去の販売価格を確認してみた。
- 08年11月15日:3,630万円
- 09年2月28日:3,300万円
- 09年7月18日:2,950万円
デジタルな数字だけだと分かりづらいので、いつものようにグラフにしてみた(右上グラフ参照)。
発売当初と比べて、680万円(2割近い)の値下げとなっている。
本日のチラシには、「発売戸数/16戸」と記されている。
すでに購入済みの9戸(=総戸数25戸−16戸)の人たちから、このような2割近い値下げ販売に対して不満は出てこないのか?
何年も売れない状況が続くよりは、ましという諦めの境地なのか?
その辺りの心情を汲んでか、チラシには「モデルルーム使用住戸の為特別価格」というエクスキューズもシッカリと記されている。