どの「用途地域」に属しているのか確認する
どの「用途地域」に属しているのか確認するゴミ処理場のような公益性の高い施設であっても、いざ自分の近くに建設されるとなると、生活環境が悪くなったり地価が下がったりするので、つい反対する側に回ってしまう。住民が生活していくうえで必要な施設なのに、自分の近くに建設されては困る迷惑施設のことをNIMBY(Not In My Back Yard=私の近くには困る)と言います。
迷惑施設と居住施設がバッティングするような事態をできるだけ避けるために、「用途地域」が設定されています。
「用途地域」は、住宅系・商業系・工業系の三つに大別されています(その中にさらに細かく十二種類があります)ので、あなたが購入を検討しているマンションが、どの「用途地域」に属しているのか確認することが大切です。
住宅地に隣接する中小規模のマンションであれば、周辺に迷惑となるような施設が存在する心配は、あまりありません。ただ、そのマンション自体が、周辺住民にとって迷惑施設になることはあるかもしれません。
マンション周辺1キロ以内に危険な工場などが無いこと
大規模マンションとなると、例えば準工業地域に建つマンションなどに住む場合には、注意が必要です。周辺に立地する工場からの騒音や臭気は遠く離れていても風向きによっては結構影響を受けるものです。
また、工場で火災が発生した場合には、周辺に黒煙、粉塵飛散の影響の恐れがあります。工場の事故で、避難させられることのないよう、マンション周辺1キロメートル以内に危険な工場などが無いことを事前によくチェックしておきましょう。
24時間営業のファミリーレストンやコンビニを、便利施設とみるか迷惑施設とみるかは、人によって違うと思います。でも、深夜に不特定多数が出入りする店がマンションの近くにあるのは、あまり落ち着いた居住環境とは言えない、と私は思います。