不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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6,000万円台の物件が4,000万円台で購入可?


本日、マンション広告7枚。

【再販第1期本広告】大手町駅直通14分、駅徒歩8分。総戸数24戸、12階建。販売戸数5戸、2LDK(63.51m2)〜3LDK(82.43m2)。販売価格4,260万円〜4,890万円。平成20年10月竣工済み(本チラシ掲載日の8カ月後)。

  • ※07年6月16日(土)・6月20日(水)・7月15日(日)、08年6月21日(土)・8月2日(土)・9月15日(月)、09年5月9日(土)・5月15日(金)の物件と同じ。

昨年の10月31日に経営破たん(民事再生)した、小規模な外断熱の「アウトレットマンション」。


B3判チラシのオモテ面に怪しげなキャッチコピー。

  • 6,000万円台の物件が4,000万円台で購入可! 23区希少のアウトレット価格で新登場。

「物件概要」に目を凝らすと、「販売価格/4,260万円〜4,890万円」と記されているので、「4,000万円台で購入可!」であることは分かるのだが――。
同じ住戸がかつて「6,000万円台の物件」であったのかどうかは、本日のチラシを見る限り分からない。
そこで、『マンション・チラシの定点観測データベース』を利用して、破たん前の第1期(4戸)、第2期(8戸)の販売価格を調べてみた。
販売価格の推移
破たん前の第1期・第2期に販売されていた住戸の中には、たしかに6,000万円台の物件もあったようだ。
でも、当時6,000万円台で販売されていた住戸が、今回4,000万円台で販売されている住戸と同一住戸なのかどうかは分からない。


しかも、本日のチラシのオモテ面の表示内容は「72.14m2 4,890万円」となっているが、チラシ裏面の「物件概要」の表示内容では「82.43m2 4,890万円」。
同じ4,890万円でありながら、専有面積が一致していないので、話しがややっこしい(故意のミスプリか?)。


当時販売されていた82.43 m2の価格が6,200万円(第1期)〜6,420万円(第2期)だから、本日のチラシ・オモテ面の「72.14m2 4,890万円」が正しいとすれば、当時の72.14m2の住戸が「6,000万円台」であった可能性は低い。


「6,000万円台の物件が4,000万円台で購入可!」を謳うのであれば、チラシの中で具体的な根拠を示すべし!

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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