不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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本当に「ローンキャンセル住戸発生」なのか?


本日、マンション広告5枚。

【先着順】大手町駅直通16分、駅徒歩13分。総戸数58戸、9階建。販売戸数8戸、1LDK(40.86m2)〜2LDK+S(74.11m2)。販売価格2,840万円〜4,430万円、最多価格帯3,900万円台。平成21年2月6日竣工済み(本チラシ掲載日の2カ月前)。

  • ※08年7月12日(土)の物件と同じ。

東と南をマンションに囲まれた敷地(西側は駐車場だがそのうちマンション?)に建つ中規模マンション。


B4判のチラシのオモテ面のキャッチコピー。

  • ローンキャンセル住戸発生

キャンセル住戸」が販促ワードであることは、このブログでも何度か紹介した。
ただ、単に「キャンセル住戸」とせず、本チラシのようにわざわざ「ローン」を冠した「キャンセル住戸」はまれだ。
人気住戸として契約予定だったのだが、ローン審査が通らなかったので契約に至らなかったことを強調したいのだろう。


本当に「ローンキャンセル住戸発生」なのか?
1週間前(4月4日)のチラシを確認すると、「販売戸数/11戸」「専有面積66.83〜76.00m2」となっていて、本日のチラシ「販売戸数/8戸」「専有面積40.86〜74.11m2」より3戸多い。
チラシの数字が正しいとすれば、この1週間で4戸売れて、1戸キャンセル(あるいは5戸売れ・2戸キャンセル)があったとことになる。
また、キャンセルとなった住戸は、専有面積40.86m2の1LDKということになる。
1LDK(40.86m2)を契約しようとしていた独身者のローンが通らなかったということか?
でも、すでに新年度に入っている段階で、1週間で4戸売れ・1戸キャンセル(あるいは5戸売れ・2戸キャンセル)の状況は俄かには信じがたい。


真偽のほどはともかく、ローン事由によるキャンセルかどうかに惑わされることなく、自分の求める条件に合うかどうか、シッカリと自分の目で確かめることが肝要だろう。

    • -

さて、このチラシのオモテ面には、もう一つ指摘しておきたい次のキャッチコピーが掲載されている。

  • 販売価格2,840万円〜4,430万円
  • 頭金10万円 月々80,879万円 ボーナス0円より

これだけ見ると、毎月8万円チョットでマンションが買えるように見えてしまうのだが、「月々80,879万円」で買えるのは「販売価格2,840万円」の1LDK(40.86m2)だけ。
「販売価格4,430万円」の2LDK+S(74.11m2)のローンはといえば、月々126,321円。
しかも管理費・修繕積立金14,160円が必要だから、毎月の負担は140,481円に跳ね上がる。


この手のいい加減なチラシには気をつけよう。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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